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「ふにゃちん」とは一体?ふにゃる原因8個と改善方法
公開日:2019/11/25
更新日:2022/11/09
男なら誰でも悩む「ふにゃちん」。
一体ふにゃちんとはどんな状態をさすのでしょうか?
なぜふにゃちんになるのでしょうか?
ふにゃちんの主な原因8個と3つの治し方を解説します。
Contents [目次を開く]
ふにゃちんとは
性的な興奮を感じて、ペニスに血液がしっかりと入っている状態を”勃起”ということは男性なら誰でも知っていることです。
ではふにゃちんとはどういう状態のことを言うか知っていますか?中折れなのか、勃起不全なのか?いまいちはっきりとした定義がわかりません。まずはふにゃちんの意味を辞書で調べてみました。
ふにゃふにゃのちんちんのことです。ちなみにWeblio百科事典ではふにゃちんはこのように説明されています。
勃起してもあまり硬くない男性器を指す表現。ふにゃふにゃな様子。(引用:Weblio百科事典)
つまり、ふにゃちんとは勃起はするものの、硬さが足りないペニスの事を指す言葉のようです。ペニスの硬さが足りない、途中でふにゃる経験は男性であれば一度はあるのではないでしょうか?
改善の必要性はあるのか
ED治療院の浜松第一クリニックが500名の女性を対象に行ったアンケートでは、夫や彼氏が必要な時にもふにゃちんのままだと、2人に1人は自分に自信がなくなり、4人に1人はネガティブな感情を抱くと回答しています[1]。つまり当人はもちろんの事、彼女や奥さんにも精神的に嫌な思いをさせてしまう可能性があるという事。
ただし、女性はふにゃちんであることに対してがっかりしているわけではありません。ふにゃちんを治す努力をしない夫や彼氏にがっかりしているのです。ふにゃちん対策をしてくれているパートナーを持つ女性の声は次のようにポジティブなものばかりです。
- 愛を感じた
- 2人のことなので、うれしく思った
- もっとサポートして行きたいなと思った
もちろん、ふにゃちんにならないことベストであることは間違いありません。とはいえ、体調や仕事のストレス、加齢などで何もしなければ勃起力が低下するのは自然なこと。低下してしまった状態からどうするのかという点がパートナーとの関係を良い状態に保つためには重要なのです。
ふにゃちんの8つの原因
なってしまったときにどう改善していくのかが大切なふにゃちんですが、どのような原因で発生してしまうのでしょうか。自分に最適な改善策を見つけるためにも、まずはなぜふにゃちんになるのかを知る必要があります。
原因1.お酒の飲み過ぎ
女性と打ち解けるために、お酒を飲むという男性も少なくないでしょう。お酒は中枢神経の働きを抑える作用があるため、緊張が取れてリラックスした状態になるので、女性との会話も弾むわけですね。
ただし中枢神経の働きが抑えられてしまうと、勃起に必要な神経もマヒしてしまいます。つまり、お酒を飲み過ぎると性欲やムラムラ感を感じても、ペニスに血液が送られなくなってしまうため、必要な時にもふにゃちんのままということが発生するのです[2]。
実際に、アメリカのワシントン大学で行われた実験では、お酒を飲んだ被験者の方がシラフの被験者よりも勃起力が低いことが判明しています[3]。
勃起は肉体的な原因だけでなく精神的な原因も影響する生理現象です。お酒には不安感や緊張感を取り除く作用もあるため、一概にふにゃちんの原因ということはできませんが、シラフでも十分に落ち着いてセックスできるのであれば、飲まないことでふにゃちんも予防できるかもしれません。
原因3.喫煙(ヘビースモーカー)
「ちょっと一服」。
タバコを日常的に吸う人にとっては仕事の合間の、この一時が欠かせない!という人も少なくありません。しかしタバコは人体には百害あって一利もありません。健康を害するだけでなく、ふにゃちんの原因にもなります。
タバコの煙に含まれる化学物質の数はおよそ4000種類、その中で有毒な成分が200種類も含まれています[4]。それらの中でも特にふにゃちんの原因となる可能性が高いのが、中毒物質でもあるニコチンです。
ニコチンには血管を収縮させる作用がある[5]ため、血液で膨らむペニスには天敵なのです。さらにタールは粘着性が強いため、血管に付着し、強く硬い勃起に必要な健康的な血流を妨げます。
2005年にアメリカの医学雑誌(American Journal of Epidemiology)に発表された実験では2,115名のアメリカ人男性を対象にした調査したところ、喫煙者の勃起の正常性を計るスコアは非喫煙者の半分程度でした[6]。
今はよくても、吸い続けることで将来的にふにゃちんになる可能性も十分に考えられるため、年老いても性機能を保ちたいという人はできるだけ早く禁煙することをおすすめします。
原因3.不健康な食生活
忙しいとついついラーメンとかハンバーガーなどのファストフードを食べる頻度が増えがちですよね。実は、このような偏った食生活もふにゃちんになる原因なのです。実は現在、新型栄養失調と呼ばれる状態が若い人の間で蔓延していると言われています。
新型栄養失調とは摂取カロリーは足りているのに、タンパク質やビタミン、ミネラルといった特定の栄養素が不足している状態。(引用:OMRON – Vol 171 新型栄養失調って何?)
新型栄養失調の人の中でも特に深刻なのが、タンパク質の不足とのこと。タンパク質を構成しているアミノ酸の1つである「アルギニン」はSTERONでも度々紹介している勃起力に欠かすことができないアミノ酸です。それが不足しているわけですから、ふにゃちんになってしまうことも不思議ではありません。
また、ミネラル不足も深刻です。セックスミネラルと呼ばれる亜鉛なども不足していると言われています[7]。このように現代人の食生活にはふにゃちんになってしまう要素が多く隠れているのです。
原因4.慢性的な睡眠不足
OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development:経済協力開発機構)が毎年発表している国別の睡眠時間の統計調査で、日本は毎回最低クラスにランクインしています[8]。寝ない人種としても有名な日本人[9]ですが、睡眠不足はふにゃちんの原因にもなるのです。
1つは睡眠不足が男性ホルモンの量の低下に繋がるため。勃起や性欲に欠かすことができない男性ホルモンのテストステロンは主に寝ている時に分泌されます[10]。そのため睡眠時間が減るとテストステロンの体内量も減少するのです。
2つ目が睡眠不足が続くと疲労が蓄積していくためです。睡眠時間が体にたまった疲れを取り除く時間であるということは、誰もが知っていることですが、睡眠不足が続くと気が付かない微妙な疲れが毎日蓄積していき、必要な時に勃起にエネルギーを注げなくなります。
原因5.緊張や不安、うつ症状
イザという時にふにゃちんのままなのは、緊張や不安感など精神的な状態がよくないことが原因のことも少なくありません。特に体がまだまだ元気な若年層の場合には、精神面も勃起機能に大きく影響します。
そもそも勃起とは、性的な刺激を脳が認識し、ペニスに信号を送ることで海綿体へ血液が流れ込むことで発生します[11]。いずれかが欠けるだけでふにゃちんになってしまうのです。
セックスの経験が少ないことで異常に緊張していたり、過去の失敗経験やトラウマなどで強い不安感を抱えていたりして、セックスに集中できていないと脳からの信号がうまくペニスに届かなくなってしまいます。
さらに1度ふにゃちんを経験してしまうと、「次もふにゃちんになってしまうのではないか」と不安になって負のループに入り込んでしまうこともあるのです[12]。またうつ症状など慢性的に精神状態が低下している事も心因性EDの原因となります。
原因6.肥満
肥満もふにゃちんの原因になります。なぜなら、肥満は動脈硬化や高血圧など、ふにゃちんの原因となる病気を引き起こす可能性があるからです[13][14]。
血管が硬くなる病気である動脈硬化は、血管の内側の壁に悪玉コレステロールがくっつくことによって発生します。肥満体型の人ほど血中のコレステロール値が高くなる傾向にあるため、血管にコレステロールの層ができやすくなり、動脈硬化も発生しやすいのです。
実際に、ポーランドで行われた調査では、勃起力低下に悩む男性のうち79%がBMI25以上の肥満体型だったとわかっています。さらに、BMIが30以上だと、健全な人の3倍もふにゃちんに悩むリスクが高くなるとのことです[15]。
肥満体型だとふにゃちんに悩むだけではなく、大きさも小さく見られがちです。女性からの人気も細めや筋肉質の男性に集まりがちなことを考えると、男らしい体型の維持は必須です。
原因7.特定の薬の副作用
毎日飲んでいる薬の種類によっては、副作用でふにゃちんになることもあります。特に注意すべきなのは、SSRIと呼ばれるタイプの抗うつ剤です。SSRIとは選択的セロトニン再取り込み阻害薬のことで、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの脳内量を増やす作用があるのですが、SSRIには興奮や強い感情を抑える効果があるため、勃起させる時にはむしろ邪魔になるのです[16]。
SSRI以外にもふにゃちんを引き起こす薬はいくつもあります。高血圧治療薬なども副作用にEDが含まれているモノがあるため、ふにゃちんになる不安があるのであれば、処方した医師に相談してみましょう[17]。もしかしたら、影響が少ない医薬品へ変更してくれるかもしれません。
原因8.加齢
中高年男性でふにゃちんに悩むのは、単純に年齢のせいかもしれません。レビトラを製造するバイエル製薬が発表しているデータでは、50代でおよそ4割の人が中程度以上のEDに悩んでいると発表しています[18]。
若い時のように体が動かなくなったと感じる人も少なくないはずです。もちろん性機能も例外ではありません。血管の健康状態はもちろんのこと、血液の質、筋肉量も年齢とともに落ちていきます。
とはいえ、ふにゃちんの原因で最も大きいのは、男性の性機能を司るテストステロンの分泌量が減少することです。40代になると、20代の頃の分泌量の半分にまで落ち込んでしまうのです[19]。テストステロンの低下はバイアグラ等のED治療薬では改善出来ないとされています。
性機能のガソリンとも言えるテストステロンの分泌量が半分になったにも関わらず、対策を何も行わなければ、ふにゃちんになるというのは当然の話です。
ふにゃちんを治す3つの方法
ふにゃちんは放置しておくと、パートナーから失望されてしまいます。でもしっかりと改善する意思を見せることができれば、逆に見直してもらう事も可能です。
ふにゃちんでセックスができなかったという経験を1度するととてもツラいのはわかります。その気持ちを2度と味あわないためにもふにゃちんを改善する方法を3つご紹介します。
治し方1.生活習慣を見直す
1つ目が生活習慣を見直すことです。ふにゃちんの原因は生活習慣が乱れていることがほとんど。原因の項目でお伝えした内容を全てカバーしていただきたいのではありますが、いきなり全てはなかなか難しいでしょう。そこで優先度をつけました。
- 食生活の見直し
- 就寝&起床時間の固定
- お酒をほどほどにする
- 禁煙する
ふにゃちん改善のために、まず取り組んでいただきたいのが食生活の改善です。高カロリーのものは避けて、タンパク質・ビタミン・ミネラルを意識して食べるのをおすすめします。例えば、お昼のコンビニ弁当をサラダチキンとサラダに置き換えるだけでもかなり摂取出来る栄養素が変わりますので、お試しあれ。またレバーや牡蠣などもふにゃちんを改善する効果が高い食材として知られていますよ。
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治し方2.筋トレや成功で自信をつける
筋トレもふにゃちん改善に最適です。生活習慣が乱れている方のうちほとんどが運動不足です。生活習慣が乱れる理由が忙しいことでもあるので、まとまった時間をとって運動することができていないのではないでしょうか。
でも、寝る前に10分だけなら、時間を取れますよね?少しでも筋トレをするようにしましょう。さらに、毎日同じメニューではなく、「今日はここ」と部位を決めていじめ抜くことがおすすめです。鍛えた後に、筋肉に修復する時間をあげることで、効果をしっかりと実感できます。
さらに筋トレをすることで、ふにゃちんの原因になっているテストステロンの減少も予防や改善することができます[20]。実際にこれまでに継続的な運動とふにゃちんを含む勃起力の関連性を調査した実験は数多く行われていますが、ほとんどの場合で運動は勃起力の改善に効果があると結論付けられています[21]。
また走る歩くといった有酸素運動も非常に効果的な改善方法です。硬い勃起とは下半身に流れ込む激しい血流によって発生します。血液の循環が激しく行われるジョギング等は特に有効です。また歩く場合は一日3キロ前後のウォーキングが効果的だと証明されています。
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治し方3.増大サプリで効率的に改善
食事や運動等など治し方は違っても、メカニズムは血液の循環機能改善とテストステロンの分泌量を増やす事です。それも手っ取り早く実現するために開発されたサプリが増大サプリと呼ばれる精力剤です。
増大サプリの代表的な成分がテストステロンの分泌量を高めるためのマカや亜鉛、トンカットアリ等。また大きく硬い勃起を促進する効果が確認されている成分がアルギニンやシトルリン等です。これらの成分をより吸収効率が高くなるようにブレンドされた商品が増大サプリです。
基本的な原料は全て天然由来の成分なので、副作用が少なく高い効果が確認されているおすすめのふにゃちんの治し方です。とはいえ海外の増大サプリには日本では販売が禁止されている成分が混入しているケースもあるため、信頼の出来るサプリを選ぶ事が非常に大切です。
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【まとめ】なによりも大切なのは継続
勃起しても十分な硬さを得ることができないふにゃちん。確かにふにゃちんの状態が好きな女性も少なくありません。ただし、大事なことは必要な時はしっかり硬くたくましく勃起してほしいと全ての女性が願っていることです。
意外と複雑な問題にも思えるふにゃちんですが、基本的な治し方はテストステロンの分泌を増やす事と、血液の循環機能改善の2つしかありません。しかしこれら2種類の方法は言ってしまえば体質改善。つまり数週間~数カ月の期間取り組みを継続する必要があります。
確かにバイアグラ等のED治療薬はふにゃちん改善の方法の一つではありますが、残念ながら一時しのぎにしかなりません。根本を治すには健康的な生活と、より効率的に効果を出せるサプリの利用がおすすめです。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。
記者 WRITERMASAJI(STERON編集部)
STEORN編集部
「性をロジカルに」をモットーに記事を執筆。これまで感覚的に語られてきた”性”というテーマを学術的・科学的根拠に基づいて伝えていきたい。ティーコンシェルジュの知識を活かし、健康問題の解決に向けたハーブティーのブレンドもこなす。
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