【検証】DHCのシトルリンに効果はあるの?成分と口コミ調査

公開日:2019/07/05
更新日:2022/02/09

大手健康食品会社のDHC。
近年男性向けサプリ事業にも力を入れています。
DHCのシトルリンサプリもその一つです。
DHCのシトルリンの効果や口コミ、副作用を調査してみました。

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    MASAJI(STERON編集部)

DHCのシトルリンサプリとは?

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DHC(ディー・エイチ・シー)
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今回紹介するシトルリンサプリは健康食品超大手のDHCが発売する製品です。健康食品や化粧品などを取り扱うDHC。実は創業当初は翻訳の仕事をしていたことを知っていますか?DHCは大学翻訳センターの略なのです。1983年に化粧品事業を開始し、健康食品事業を始めたのは2002年と比較的最近です[1]

翻訳事業から化粧品、健康食品と事業拡大してきたDHCですが、どうしても女性向けの商品が多いように感じます。しかし最近は男性向けの精力サプリメントの開発販売にも力を入れています。エディソンなどはまさしく精力アップを目的とした男性向けです。

今回紹介するDHCのシトルリンサプリは「スムーズなめぐりに」をキャッチフレーズとして、一酸化窒素生成のサイクル血液循環の促進を連想させる商品です。パッケージには活力あふれる男性のキャラクターの絵もあります。

しかしDHCのシトルリンのパッケージを見るだけでは全く何を目的にしたサプリメントなのかが分からないのです。今回はそんなDHCのシトルリンサプリを飲む事による効果や注意点等を調査してみました。

 

主成分のシトルリンとは

シトルリン

まずはDHCのシトルリンの効果を知る前に主成分であるシトルリンとは一体何なのかを理解する事が大切です。シトルリンはアミノ酸の1つですが、タンパク質を構成するアミノ酸には含まれていません。つまりお肉やプロテイン粉末等では補給が出来ないアミノ酸の一種なのです。

それでは一体どんな食材に含まれているのでしょうか?最も多くのシトルリンを含んでいるのはスイカです。シトルリンに勃起力を向上させる効果があることから、「天然のバイアグラ」と呼ばれることもあるほどです。

DHCのシトルリンのパッケージに書かれているように、シトルリンは体内でアルギニンに変換されます。アルギニンがシトルリンに再変換されるときに、血管の伸縮性を高めて血流を良くする一酸化窒素を産出するのです。

「じゃあアルギニンを直接とればいいじゃないか」と思うかもしれませんが、実は、シトルリンを服用して体内でアルギニンに変換する方が、アルギニンの体内量は増えるのです。この理由は、アルギニンの吸収方法にあります。アルギニンは、腸で吸収されると肝臓で代謝されてしまうのですが、シトルリンは代謝されず、そのままアルギニンに変換されるため、アルギニンを直接摂取するよりも効率的なのです[2]

少し専門的な内容になってしまいましたが、まとめると身近な食事からは摂取が難しくサプリメントの利用が効率的なのがシトルリンの特徴なのです。

 

配合成分と保有量

DHCのシトルリンが含む成分は本当に十分な量なのでしょうか。実は製品名がシトルリンなのですが、シトルリン以外の成分も配合されているのです。それがシトルリンと同様のアミノ酸の一種であるアルギニンです。DHCのシトルリンサプリ1日分に含まれる栄養素を表にしてみました。

DHCシトルリン1日分の成分
L- シトルリン825mg
アルギニン150mg

 

成分1.シトルリン保有量

一般的なシトルリンの一日当たりの摂取量目安は800mgです[3]。DHCのシトルリン1日分には825mgと十分な量が含まれています。もちろん何を目的にシトルリンを摂取するかによりますが、一般的な健康維持促進目的としては十分な量と言えるでしょう。

しかし、もし勃起力の改善等の性機能向上等の特定の目的がある場合は異なります。シトルリンによる勃起力改善の有効性が確認された実験では、被験者は一日に1500gを摂取しています。また運動能力の向上や運動疲労からの回復スピードを改善するためには6000mgや8000mgの摂取が必要であるとされています。

 

成分2.アルギニン保有量

アルギニンに期待できる効果は、シトルリンと同じように一酸化窒素の分泌促進による血流促進、勃起力向上や運動能力の向上、疲労回復、成長ホルモンの分泌、血圧の低下などです。

DHCシトルリン一日分に含まれているアルギニンはわずか150mgのみです。アルギニンの一日の推奨摂取量は2000mg以上とされており、150mgを摂取する事で劇的な効果を実感出来るケースは少ないでしょう。あくまでシトルリンの効果効能のサポートを目的とした配合量と言えます。

▼アルギニンの摂取量詳細はこちら

アルギニンの推奨摂取量は?一番大切な事は飲む目的だった

 

DHHシトルリンに期待できる効果

DHCのシトルリンに含まれている成分にはどのような効果が期待できるでしょうか。代表的な4つの効果効能を紹介します。

 

1.ED改善や勃起力アップ

精力の強い男

EDや勃起力低下とはペニスに十分な血液を送れない事が原因で発生する症状です。シトルリンには一酸化窒素の分泌を促進し、血流を改善する事による勃起力アップが期待できます。イタリアの大学(University of Foggia)が行った中度のED男性を対象にした実験では、1.5gのシトルリンを1ヶ月間摂取させたところ、被験者の50%が問題無く勃起するようになったと報告しています[4]

バイアグラやシアリスなどのED治療薬と比べると即効性は低いですが、シトルリンは副作用がほとんどないことから、安全なED治療法として認知されているのです。DHCのシトルリンに換算すると、二日分を毎日飲むことで臨床実験と同じ摂取量になります。

 

2.運動パフォーマンス向上

運動をする男性

実はシトルリンはアスリート御用達しのアミノ酸でもあります。これはシトルリンの作用で、筋肉を動かすために不可欠なエネルギーの生成が効率化されるからです。

フランスの医療機関(Centre de Résonance Magnétique Biologique et Médicale)は18名の男性に6000mgのシトルリンを15日間摂取させ、その後有酸素運動を行わせたところ、摂取していない場合よりも34%も効率的にエネルギーを生成している事と、クレアチンリン酸の体内量の回復速度が20%も向上していることがわかりました[5]

つまり長時間動き続けるようなランニング等のスポーツを行う際にシトルリンを摂取する事で、優れたパフォーマンスが得られる可能性があるのです。もちろん運動に関わらず、仕事で体を動かす事が多い場合にも効果的です。

 

3.疲労回復の促進

疲労回復

たまに激しい運動をすると、次に日か2日後につらい筋肉痛に襲われます。湿布を貼ったり、入念なストレッチを行ったり、ぬるま湯につかったりする[6]とスムーズに筋肉痛を解消することはよく知られていますが、実はシトルリンにも筋肉痛を緩和する効果があるのです。

スペインのコルドバ大学(University of Córdoba)で行われた41名の男性が参加した実験では、被験者は8gのシトルリンを運動前に摂取したところ、運動後24時間後と48時間後の筋肉痛が40%も軽減していることがわかりました[7]

運動不足な人であるほど、運動前にシトルリンを摂取した方が良さそうですね。とはいえ、DHCのシトルリンでは10日分も服用しなければ実験と同じ量になりません。運動前に30粒もの錠剤を飲むことを考えると、DHCのシトルリンだけで同じ量を摂取するのは現実的ではありません。

 

4.血圧の低下

高血圧

実はシトルリンは高血圧の治療を目的に使用される事もあります。吸収されたシトルリンは肝臓内でアルギニンへと変換され、再度シトルリンに変換されます。この過程で産出される一酸化窒素が血管を柔らかくし、拡張し易い状態を作る事で、血液の流れがスムーズになるのです。結果的に少ない力で多くの血液が循環出来るようになるため、血圧が低下するのです。

メキシコの医療健康センター(Instituto Nacional de Ciencias Médicas y Nutrición Salvador Zubirán)で行われた実験では3000mgのシトルリンを3ヶ月間摂取させたところ、血圧平均が20%程度(56.67mmHg→47.67mgHg)低下しました[8]

高血圧は多くの病気の原因になります。例えば脳卒中血圧が上昇(10mmHg)する事で、発症リスクが20%も高くなります[9]。また高血圧の男性の方が、「ペニスの硬さが足りてない」「勃起が十分に持続しない」と回答する割合が20%も高い[10]事も確認されており、性の悩みにも直結してしまうのです。

 

副作用と服用の危険性

副作用

DHCのシトルリンは用法用量を守っている限り、摂取しても大きな副作用はありません。さらにDHCのシトルリン一日分のシトルリン配合量は825mgなので、過剰摂取になる危険性もほとんどないでしょう。

これまでの実験で報告された副作用は一日に推奨量の10倍である8000mgのシトルリンを被験者に服用させたところ、14.63%の割合で胃もたれが発生したという程度です[11]

基本的に副作用のない事が確認されているシトルリンですが、肝臓に持病を持っている場合や、既に血圧を下げる薬(降圧剤)を服用している方はDHCシトルリンを飲む前に、かかりつけの医師へ相談してください。シトルリンは肝臓で代謝や変換がされるため、摂りすぎると肝臓に負担がかかります。また、血圧を下げる効果がありますが、降圧剤を服用している場合には、下がりすぎて意識を失う可能性があるので注意が必要です。

また手術前後で流血の可能性がある傷口がある場合、もしくは発生の予定がある場合も利用は避けた方が良いでしょう。シトルリン摂取によって血流が促進されるため、より大量の血液が傷口から流れ出てしまう危険性があります。

 

実際に飲んだ感想と口コミ

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実際にDHCのシトルリンを飲んでみたので体験レポートします。今回は近所のディスカウントスーパーで購入しました。しかし価格的にはAmazonとほとんど同じの1100円弱。移動費や手間を考えるとAmazonで購入した方がお得な感じもしますね。

用量用法通り毎日3粒を2週間程継続してみました。DHCのシトルリンを飲み始めてから体調が悪くなったり、何かしらの副作用を感じる事は全くありませんでした。残念ながら2週間では明確な効果を実感する事はなかったので、もう少し続けてみようと思いました。

ちなみに口コミを調査したところ、多かったのは継続する事で疲れにくくなるという声でした。

毎日寝る前に3粒飲んでます。効いているかあまり実感が無かったのですが、安い他社製品に変えたら疲れが取れず、疲れやすくなった気がします。やっぱりコレが良いのかなと、酸化チタンが入っていなければ星5つ(引用:Amazonカスタマーレビュー

もちろん劇的な効果はないようで、効果を感じられないという人も同じくらいいるようです。あくまで健康維持のためのサプリメントなのでしょう。

安いのでこちらの商品を選択しました。効果の方は使用して1ヶ月ですがあまり変わらないかな?若干、疲れにくくなった気もするが?まあ、3ヶ月は続けてみます。(引用:Amazonカスタマーレビュー

 

DHCシトルリンはベストな男性向けサプリ?

専門家のコメント

DHCシトルリンに含まれているシトルリンは、世界中で行われた研究や臨床実験で効果が明らかになっているアミノ酸です。副作用の危険性も少なく、安心して飲む事が出来るサプリメントと言えます。

しかし「じゃあ効果はあるの?」と聞かれると回答に困るのも事実です。DHCのシトルリンに含まれていシトルリンは、あくまでも目安摂取量である800mgのみだからです。

もしあなたが活力や精力アップ、それこそ若いころのようなギラギラな性欲や強く硬い勃起力を求めているのであれば、DHCのシトルリンがベストな製品ではありません。科学的な裏付けがなされている効果をえるためにはシトルリンの配合量が少なすぎることと、性機能に効果的な栄養素との組み合わせが最適化されていないことがベストではない理由です。

例えば、シトルリンは確かに性機能の改善効果が期待できる成分であり、アルギニンと一緒に摂取することで効果を高め合う作用がある[12]こともわかっています。しかし、さらに十分な効果を出すためにはフランス海岸松もサプリに含めるべきです。それによって勃起力向上効果は92.5%にも上ります[13]。さらに亜鉛マカバイオペリンを組み合わせる事でより強い性機能向上効果を実感できる商品に仕上がるでしょう。

大切な事は目的に合わせた最適な組み合わせと配合量です。つまり、その目的を達成するために作られた商品を使うことが、悩みを解決するための最短距離とも言えます。精力や活力アップが目的であれば、おすすめは精力剤です。数多ある精力剤の中でも個人的に使ってしっかりと効果を感じた商品は『スパルトT5』です。男性機能の改善に効果的なLJ100やランペップなどの成分を配合した先端サプリです。

▼スパルトT5体験レビューはこちら

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※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERMASAJI(STERON編集部)

    STEORN編集部
    「性をロジカルに」をモットーに記事を執筆。これまで感覚的に語られてきた”性”というテーマを学術的・科学的根拠に基づいて伝えていきたい。ティーコンシェルジュの知識を活かし、健康問題の解決に向けたハーブティーのブレンドもこなす。

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