アルギニン過剰摂取による副作用7つ!下痢や胃もたれの原因?

公開日:2019/06/03
更新日:2019/07/09

アルギニンの副作用

体に良いとされるアルギニン。
実は副作用が全くないわけではありません。
過剰摂取による胃もたれや下痢になる可能性は十分あります。
代表的な副作用7つを紹介します。

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    HIROKI

疲労回復や免疫力強化、運動能力向上、さらには勃起力向上などの性機能改善にも効果があるアルギニン。特に男性には良い事だらけの成分です。今回はそんなアルギニンを摂取する事で発生する可能性のある副作用や危険性について徹底調査しました。

 

アルギニンの特徴

アルギニンの化学式

アルギニンの副作用や危険性をしっかりと理解するためにはアルギニンの作用や効果を知る必要があります。まずはアルギニンの特徴を簡単に紹介します。

アルギニンは自然界に500個ほど存在すると言われているアミノ酸の1つです[1]。その中でも人間にとって非常に重要な栄養素であるタンパク質を構成する20のアミノ酸の1つとして数えられています。つまりタンパク質を豊富に含むとされている肉類にはアルギニンが豊富に含まれています。

アルギニンの主な作用は肝臓の中で筋肉などから排出されたアンモニアを無毒な尿素に変換することです。アンモニアを尿素に変換するう過程で、血管の拡張作用がある一酸化窒素を産出するため、血行の改善作用があることが分かっています。

疲労物質であるアンモニアの排出を行う事で疲労回復や疲れにくい体質を作る効果があります。また一酸化窒素の分泌によって血流が促進されるため、運動能力の向上や免疫力の強化、男性であればED改善や勃起力向上が確認されています。

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推奨摂取量と過剰摂取

疲労回復や運動能力向上、男性機能改善効果のあるアルギニンですが、最適な摂取量は何グラムなのでしょうか。これまで世界中でおこなわれてきた研究結果を調査した論文によると、20,000mg以下が安全な摂取量とのことです[2]。逆に言えば、20,000mg以上は過剰摂取となり副作用が発生する可能性があると報告されています。

とはいえ過去の実験では42,000mgもの大量のアルギニンを被験者に摂取させても、深刻な副作用が確認されなかった研究結果もあります。20,000mgという数字は、確実に副作用が発生する量ではなく、あくまで安全に摂取できる上限摂取量です。

では20,000mgを摂取すればいいのかというとそういうわけではありません。残念ながら、摂れば摂るほど強い効果を得られるわけではないのです。

おすすめの摂取量は一日当たり2,000mg~4000mg。運動能力の向上や活力アップ、疲労回復、下半身の元気回復のためにアルギニンを摂取する場合は、まずは一日当たり2000mgの摂取を目指してください。ただし、炎症や怪我をしている場合には、回復にもアルギニンが使われてしまうため、より多くの量が必要です。およそ5,000mg~7,000mg程度の摂取が推奨されています[3]

20,000mgに比べれば、2,000mgは簡単そうに聞こえますが、食べ物に置き換えると意外と大変です。アルギニンを豊富に含む鰹節に置き換えると、2000mgのアルギニンを摂取するためには約50gの鰹節を毎日食べなければいけません。

お肉を毎日しっかりと食べる事でもアルギニンは摂取できますが、肉類には大量の脂肪も含まれているため、肥満の原因にもなるために食べすぎは厳禁です。確実に毎日2000mgのアルギニンを摂取するにはサプリメントを上手に活用することをおすすめします。

 

発生する可能性のある副作用7つ

医療面での安全性

2000mg~4000mgの摂取が最適、20,000mg以上で過剰摂取による副作用の可能性が有るアルギニン。では、どのような副作用が発生するのでしょうか。普段我々が食べている焼肉やステーキ、鶏肉などにもアルギニンは豊富に含まれているので心配ですね。

結論からお伝えすると、アルギニンは基本的には安全な栄養素です。20,000mg以上の過剰量でない限り、重大な副作用は起こりにくいと言えます。とはいえ人によっては相性の良し悪しもあるので、発生の可能性がある副作用7種類を紹介します。

 

1.胃痛やいもたれ

アルギニンの副作用の中で最も発生する可能性が高いのは、胃痛や胃もたれなど胃に関連した副作用です。アルギニンは強いアルカリ性のため、大量に胃の中にいれると酸性の胃酸が中和されます。胃の中の状態が、健康な状態ではなくなるために、胃もたれや胃痛が発生するのです[4]

アルギニンによる胃への副作用を軽減するためには、酸性のものを一緒に摂ることが推奨されています。そのためアルギニンを摂取する場合はクエン酸を同時に摂取する事が推奨されています。

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2.下痢やお腹が緩くなる

胃腸が弱い場合、アルギニンを摂る時には注意が必要かもしれません。アルギニンの副作用の1つに下痢があります。アルギニンによって産出される一酸化窒素が水をと電解質を分泌するため、便通が促進されるのです[5]。胃腸が強い人や適切な用量を守って摂取している場合には、大きな問題にはなりませんが、人によってはひどい下痢になることもあります。

 

3.血圧が下がり過ぎる

アルギニンには血流を促進する事で血圧を下げる作用があります。低血圧であることで、病気が発生することなどは基本的にはありません。ただし低血圧過ぎて治療が必要な人は別です。このような方は低血圧症と診断されます[6]

アルギニンが産出する一酸化窒素には、血圧を下げる作用があります[7]。つまり、もともと血圧が低い人がアルギニンを継続的に摂取することで、さらに血圧が低下して低血圧症になってしまうことがあるのです。

 

4.アレルギー症状

発生頻度が高い副作用ではありませんが、アルギニンに対してアレルギーを持つ人もいます。かゆみやじんましん、くしゃみなどなんらかのアレルギー症状を感じたらアルギニンの摂取を停止してください。アナフィラキシーなどの危険な状態に陥ることはほとんどない[8]と思われますが、アレルギーが発生したら摂取しないに超したことはありません。

 

5.喘息の悪化

アルギニンは喘息を悪化させる可能性もあるので、注意が必要です。体内での炎症にアルギニンや一酸化窒素が関連していることもわかっています[9]。喘息気味の場合は事前に医師に相談のうえアルギニンの利用を検討しましょう。

 

6.ヘルペスの治りが遅くなる

アルギニンを摂取することで発生の可能性が高くなる症状のひとつにヘルペスがあります。唇に出来ると痛みと恥ずかしさで憂うつな気分になるため、出来れば遠慮したい副作用です。

ただし、アルギニンを摂らなければヘルペスができないわけではありません。ヘルペスができた後は、アルギニンの摂取は控えてください[10]。あえてアルギニンを不足させることで、ヘルペスウイルスの拡大を防げることもわかっています[11]。つまり、アルギニンを摂ることでヘルペスの治りが遅くなってしまうのです。

 

7.満腹感増加

人によっては副作用と感じないかもしれませんが、アルギニンを摂取することで満腹感を感じてしまいます。アルギニンが脳内のタニサイトと呼ばれるエネルギー生成をコントロールする細胞を活性化させるため、満腹感を感じやすくなります[12]。虚弱体質改善のために増量を行っている場合などにはあえて積極的にアルギニンは取らない方が良いかもしれませんね。

 

摂取を控えた方が良いケース4つ

医療行為

アルギニンは副作用が少ない事からも人気の成分です。しかし副作用の発生有無にかかわらず注意をすべきケースもあります。注意が必要な代表的なケース5つを紹介します。

 

1.高血圧の薬を服用している

アルギニンには一酸化窒素を産出する事で血圧を下げる効果があります。低血圧の人の血圧がさらに低下すると、低血圧症が発生する可能性があります。また高血圧に悩まされており、既に医師から処方された血圧を下げる薬を常用している場合は、アルギニンとの相乗効果で血圧が下がり過ぎてしまう場合があります。

 

2.心臓発作の経験がある

心臓発作を経験したことがある人もアルギニンの副作用に注意する必要があります。アメリカのジョンホプキンス大学(John Hopkins University)の研究によると、心臓発作後にアルギニンを摂取し続けた事で死亡率が高くなる事が確認されています[13]

 

3.腎臓の病気を持っている

アルギニン摂取により血流がよくなると、腎臓にも血液が多く流れるようになります。一見すると健康に良いように見えますが、血液から老廃物を取り除く作用がある腎臓にとっては、負荷が増えることになります。健康体であれば何の問題もありませんが、腎臓の機能が低下している場合には注意が必要です。特に腎臓周辺の病気を患っている場合はアルギニンの摂取によって、病気が悪化してしまうケースもあります[14]

 

4.手術の前後

実は手術前後にもアルギニンの積極的な摂取は避けた方が良いでしょう。血流が促進されるという事は流れる血液の量が増えるという事です。手術や大きなケガなどで体に外傷が発生する場合は、傷口から流れ出る血液の量が増えてしまう事が予想されます。

 

子供が摂取しても良いのか

騒ぐ子供に囲まれる母親

身長を伸ばすために不可欠な成長ホルモンの分泌を促すアルギニン。最近では子供の背を伸ばす事を売りにしたアルギニン配合サプリの広告を目にする機会が増えました。子供にアルギニンを摂取させる事によるリスクや危険性はあるのでしょうか。

アルギニンはお肉や魚介類にも豊富に含まれているアミノ酸なので、摂取量を守って食べ物やサプリからの摂取している限り安全でしょう。アルギニンの注射や肌に付けるタイプの美容液などはかぶれる可能性があるため注意が必要です。

アルギニンを子供に与える場合は上限量摂取量に注意をしましょう。アメリカの医療データベース「RXlist」が発表する年齢ごとのアルギニンの上限摂取量は次の通りです[15]

  • 3歳まで:3,000mg/1日
  • 8歳まで:6,000mg/1日
  • 12歳まで:11,000mg/1日
  • 18歳まで:17,000mg/1日

 

【まとめ】用量用法を守れば安全なアミノ酸

アルギニンを一日に20,000mg以上摂取する事で過剰摂取による副作用の可能性はあります。しかしアルギニン自体はお肉や魚等日頃の食事に豊富に含まれているアミノ酸です。用量用法を守って摂取している限りは非常に安全性の高い成分と言えるでしょう。

効率的にアルギニンを摂取するのであればサプリメントによる摂取がおすすめです。一日分にどの程度のアルギニンが含まれているかも記載されているため、上限量を超えずに利用する事が出来ます。

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERHIROKI

    STERON編集部
    メディカルハーブコーディネーター資格保有者
    漢方や天然の食材の効果、効能に関する専門家として天然由来成分の男性機能への影響を日々調査、研究している。STERON記者として自然療法の知識を活用したメンズヘルスケア関連の記事を執筆、監修している。アメリカに留学した経験があり、海外のヘルスケアにも精通。

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