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世界一のヌーディストビーチで28歳男性で得たものが意外
公開日:2019/12/10
更新日:2022/02/09
日本人にはあまりなじみのないヌーディストビーチ。
何が行われているか想像すらつかない。
今回紹介するのは世界一のヌーディストリゾートを体験した28歳男性の話し。
体験前と後で彼にはどんな心境の変化があったのだろうか。
Contents [目次を開く]
ヌーディストリゾートにチェックイン
チェックインしたのはたった20分前だが、今素っ裸でプールにいる。屋外のプールには50人以上の裸の宿泊客がひしめき合っており、常に3人以上の身体に触れているほどの混雑具合だ。それでもこれだけは言える。自分は目立っている。
今回紹介するのはアメリカの大手メディア「Men`s Health」のライターである28歳男性の世界一のヌーディストリゾートへの潜入取材を紹介します。
https://www.instagram.com/p/B4QUWJahYk-/?utm_source=ig_embed
参照:https://www.menshealth.com/sex-women/a29724112/hedonism-nude-sex-resort/
「おいくつ?」。65歳くらいに見える女性が話しかけてきた。
「28です」
「若いわね」彼女はそう言い、微笑みながら複数の意味で危険な身体を押しつけてきた。
この数行だけで、私が宿泊しているホテルが普通ではないことは想像できるだろう。ここはヘドニズムⅡ(Hedonism II)。世界でも有数の、セックスフリーダムを約束されたヌードリゾートだ。
実際このホテルのウリ文句は「とことん不道徳な1週間」である。
チェックインから20分しか経っていないが、ヘドニズムⅡに宿泊している客の中で私が最も若いことを感じていた。(以下、ヘドニズムⅡを親しみを込めてHedoと呼ばせていただく)。それでも、この時点では若さを不快に感じることはなかった。
28歳という年齢は、裸を魅せるにも自分ことを大きく見せることにもちょうど良い年齢である。実際、自分のことをイケてると思っていたし、種馬のごとく多くの女性と相瀬も重ねてきた。だからこそ、自分は十分に成熟した男性であることを感じていたのだ。
しかしHedoの初日。ヌーディストプールにいると、自分自身が実はまだまだ子供であることを痛感した。ほとんどの宿泊客は初老をとっくに過ぎており、息子娘よりも私の方が若そうなのである。今回の旅行は、同年代のジャーナリスト数名と仕事もかねて訪れていたのだが、ヌードになったり他の宿泊客とセックスしたりと職務を遂行していたのが私だけだったことも、若さを痛感した理由の1つだろう。
プールバー(プールの中にあるバー)で高級ウォッカのグレイグースをロックで飲んでいると、70代の女性が話しかけてきた。
「Hedoははじめて?」
私が黙ってうなずくと彼女は続けて
「私は2006年から夫と毎年きているのよ。今年で結婚49年になるわ。」
Hedoに到着して、私がすぐに感じたことを共有しよう。
Hedoは初心者にとって非常に難しい場所だ。ほかの宿泊客は自分達の知識や経験を共有することに非常に積極的である。最初の1時間で、数え切れないほど多くの人が「ここが天国となるか地獄となるかは自分次第」ということを教えてくれた。みなが同じ話をするので、最後には聞き飽きていたほどである。宿泊客はそのときの仕草や話し方などから、私をHedoにふさわしいかどうか、楽しめる人なのかどうかを試していたのだろうと思う。
私は普段はニューヨークに住んでいる。正直に言うと、ニューヨークではやばいくらい多くの女性とセックスに耽っていた。私が多くの女性と相瀬を重ねている一方で、学生時代の友人や同僚が生活を落ち着けるており、自分の将来にかすかに焦りを感じていた。いつかは落ち着く時期が来るだろうことも理解はしていたが、30歳近くになっても自分に落ち着く時が来ることは想像もできなかった。
セックスの経験が少なくないにもかかわらず、Hedoのヌードプールに慣れるまでには、少しの時間が必要だった。とはいえ、1度慣れてしまえば若さに対する負い目を全く感じなくなったことも事実である。(少なくとも裸で裸の人に囲まれている間はであるが。)
【初夜】オーナーの彼女
初日の夜、同僚のジャーナリストグループと一緒に食事を取った。Hedoには2種類のレストランがある。ビュッフェとプールサイドにある軽食コーナーだ。食事の質は悪くない。少なくとも期待していたよりも良い。それでもHedoでの食事について語ることは多くない。なぜなら、誰もヌーディストリゾートに食事を期待することはないからだ。もし期待しているなら、別の場所を訪れた方がよい。
Hedoでは全てのお酒が飲み放題だ(訳者注釈:All-inclusive=宿泊料に食事代やお酒代も含まれているリゾート)。そのため、ディナーが終わる頃には私は完全に泥酔状態になっていた。ダイニングルームはでは生バンドの演奏が始まっており、仕事仲間と踊ったり、演奏に聴き入り、徐々に「もっと」を考え始めていた。ヌーディストプールで「全投入」を決心してから、私はHedoに求めているものがセックスであると理解しており、気持ちよく酔っ払っている今が相手を見つけるちょうどいい時間だと感じていた。
Hedoは、内部で「ヌード」ゾーンと「かまとと」ゾーンに分かれている。「かまとと」ゾーンは、ヌードであることはオプションだ。服を着ていても問題はない。一方で「ヌード」ゾーンでは裸でいなければいけない。95%の宿泊客はヌード側の人間。Hedoに来る人が何を求めているかわかるだろう。
あらかたディナーを終えた私は、ヌードプールに戻ってきた。そこで、ヘドニズムⅡのオーナーであるHarry(ハリー)と出会った。Harryは、Hedoにいる他の男性のように穏やかで紳士なふるまいをする70代男性だった。(人には言えない一面があることはなんとなく感じ取れるのだが。)Hedoのオーナーとして、1,000人以上の女性とセックスをしていると語っていた。
Harryに対する最初の印象は哀れみだった。80歳にもなろうかという男性が、日が変わってもまだパーティーしているのである。同性愛者のコミュニティでは、Harryのような男性は少なくない。そして、彼等のふるまいは、いつまでも少年のようであることから「ピーターパン」と揶揄されていた。実は私も1,000人以上の女性との経験があるわけではあるが、Harryの話を聞きながら、彼のようにならないことを誓ったのは秘密である。とはいえ、特定の相手を決めるつもりもないわけではあるが。
Harryと話していると彼の彼女であるKatie(ケイティ)も会話に混ざってきた。Katieは、Harryよりも20歳から30歳は年下のエネルギッシュで一風変わった女性だ。Hedoに来るのが初めてであることを彼等に伝えると、彼等はささやかな歓迎をすることを決めたようで、Katieは早速膝立ちになり私に”いたそう”とした。「おおぅ」と思いながら、HarryにKatieとセックスしたいことを伝えたのである。
てっきり、五つ星スパにも負けない設備の公式”プレイルーム”に行くのかと思ったのだが、プールサイドのテントに向かった。このときに気が付いたのだが、プールサイドにはいくつものテントが張ってあった。ちなみに全てがプレイルームだ。その1つでKatieと雑なセックスをした。終わってすぐに、Harryが入り込んできてKatieとキスをして、プールに戻ろうと誘ってきたが、十分な満足感を得ていた私は、その誘いを断り自室でゆっくり就寝したのである。
【2日目】美しい老夫婦との複数人プレイ
2日目は午後にシュノーケリングをして、2mはあるアカエイを見た。身体と尻尾が同じくらいの大きなエイだ。その時に頭に浮かんだのは、スティーブアーウィンがどのように亡くなったのかということだけだった。(訳者注釈:スティーブアーウィンはオーストラリアの動物保護環境家。世界で最も有名なオーストラリア人とも言われた。2006年にアカエイに胸を刺されて死亡した。)
ジャマイカは美しい国だ。海は綺麗だし、夕暮れ時のスコール以外の時間はずっと晴れている。お酒もおいしい。特にラムは格別だ。でもHedoにいる理由は観光でもおいしいお酒でもない。人に会うため、つまり経験のためにHedoに行くのだ。そして、私は2日目の夜のさらに2人と経験をした。
彼等とはHedoにある鉄板料理のレストランで出会った。ジャーナリスト仲間と着いたテーブルで、非常に美しい老年の夫婦と相席になった。男性はシースルーの白シャツ、女性は身体のラインがはっきりとわかるスパンコールのドレスを着用着こなしており、まるで豊胸手術をしたMelania Trumpのようでもあった。
老夫婦からはレストランにいる全員が振り返るほど強いオーラが出ていた。同じテーブルに座っている私は、思わず食事が終わるまで彼等の話を盗み聞きしてしまったくらいだ。ほかの客がレストランからフェティッシュな演劇を行っている舞台に移動している傍らで、その老夫婦とアイスクリームを食べていた。
彼等は同じテーブルで食事をしていた男性と随分と込み入った話をしていた。老夫婦の旦那、Vinny(ヴィニー)いわく、全ての人間は1人だけソウルメイトを持つが、身体は全員のものだそうだ。彼の妻とセックスしたかった私には、このVinnyの主張は素晴らしかった。彼等の会話に参加してからは多くの情報を直接得ることが出来た。ブラジルから来ている事、結婚して40年たつこと、小学一年生の時に知り合ったこと、年齢(50から60代)にしては随分と若いことを誇りに思っていることを知った。
食事を終え席を立つ頃には随分と仲良くなっており、奥さんのAngelicaにハグをしてその後にVinnyに長いハグをした。ちなみにこの時、彼の手は胸元を撫でるようにしていたことから、「ボディタッチが多い男性なのか、それともバイセクシャルでこの後3Pに誘っているのか」と思わず考えた。後者であることを期待したのは言うまでもない。
同僚とフェティッシュショーを見た後、カラオケバーに向かった。ピアノの生伴奏に合わせて、好き好きに歌えるカラオケだ。もちろん、舞台で上がれる人は上手い人であるという暗黙の了解はあったが。
Sweet Carolineが始まった。Hedoの非公式ソングだと隣に座っていた女性が教えてくれた。事実、この曲が流れ始めてから明らかに宿泊客のテンションが高い。正直に言うと、サビ部分に来るまで、私にはなぜみんなが興奮しているのか理解ができなかった。だが、”SWeeeeet Calorine”のサビ部分のあと、全ての男性が”Suck my Cock”(フェラしろ)と叫び、女性は”Suck my Clit”(クンニしろ)と歌い出したのである。もちろん、みんな楽しそうだった。
ちなみに、”Sweet Caroline”は、Hedoに滞在中に少なくとも5回は聴いた。流れる度に宿泊客は同じ替え歌を楽しむのである。最初はくだらない替え歌で全く面白くなかったのだが、どういうわけか五回も聴いていると、同じように叫びたくなるのである。なんとなく、他の宿泊客との一体感を感じた一瞬ではあった。
話をカラオケバーに戻そう。”Sweet Caroline”を初めて聴いた時に、VinnyとAngelicaが部屋の向こう側から私を見ていることに気が付いた。近づいていくと、Vinnyから熱烈なハグを受け、思わず視線が絡み合い、そのまま軽い口づけ。さらにキスをした。
「バイなのかい?」
「ええ」
「私もだ。Angelicaもなんだよ。」
その後、3人でHedoのナイトクラブに出向いた。宿泊客同士でポールダンス用のポールの早登り競争をしていた。私はやる気が起きなかったのだがAngelicaがやった方がいいと言うので参加した。上品なサルのようにポールを一気に登り、一気に滑り降りてきた。私が勝利したわけだが、対戦相手はみな60代や70代の男性ばかりであり、大きなアドバンテージがあったことは忘れてはいけない。
それでも、一時の勝利の余韻に酔いしれながら、VinnyとAngelicaの部屋に一緒に移動した。彼等はベランダにジャグジーのついた最上級の部屋に宿泊していた。その後1時間半、私達3人は、3Pをするときに思いつく全ての体位を試みたと言っても過言ではない。ジャグジーで、部屋で、ベッドに寝転がりながら、壁に手を突きながら、二人の男で女性を挟みながらなどなどだ。この時、世界をとても狭く感じた。誇張表現でなく、本当に宇宙に触れていたと感じている。
一通りセックスをした後、私達はプールに戻って色々なことを話した。Hedoの宿泊客の多くと同じように、ブラジル人夫婦もHedoは初めてではなかった。Hedoだけでなく、メキシコのカンクンにあるDesireにも行くとのことだった。
「カンクンには、私達と同じ年齢の人が少ないんだよ。」。私より二倍以上の年齢のVinnyが言う。とはいえ、彼は自分のことを老人とは思っていないし、私も信じられない。ちょうどさっきまで私とAngelicaのことを一時間半もひたすら抱き続けていたのだ。さらに言えば、もっと長い時間セックスすることも可能であろう。最初に根を上げて、ベッドから這いずり出たのは最も若い私だった。彼等の貪欲なセックスへの欲求は、本当に驚かされた。もっと言えば、彼等のセックスは、セックス以上の何かだったとも言える。確かに、彼等には40年以上の結婚生活に裏付けられた安心感や信頼感が見受けられる。一方で、性的な経験の共有にも全く戸惑いがない。
このとき、私が感じていたことは、性的な経験を積極的に共有することが、夫婦における安心と安定をもたらすのではないかということだ。同時に、「落ち着く」という言葉の定義が、自分の中で一気に広がるのを感じた。このブラジル人夫婦は、一般的な「落ち着く」の形には全く当てはまらない。
しかし、二人が強く愛し合い、大切に思い合っていることはひしひしと感じる。二人の時間を大切にしつつも、新しい三人目をベッドルームに迎え入れることにも、意を介さないどころか、それを楽しんでいる節すら感じさせるのだ。
午前3時頃まで二人との時間を楽しんだ後、疲れ切っていた私は部屋に戻った。次の日はハロウィーン。間違いなく、クレイジーになる1日だ。
【3日目】ハロウィーン
ハロウィーンの日、前日からの疲れのせいか日中の大半をベッドで過ごした。5時頃にモゾモゾとベッドからでて、フェイスペイントを施し、伝統的なNew York Club Kidの仮装をした。実はこの格好で仮装コンテストに参加したのだが、勝てなかった。他の参加者のクオリティが高すぎた。明らかに数日の準備をしてきているレベルだったのだ。
悔しさを感じながら、カラオケバーで”I Will Survive”を熱唱し、一緒にいた同僚にプールに行くことを伝えた。奇妙な見た目の妖艶な悪魔のような仮装をした人とセックスできることを夢見ていた。
プールでBethany*と出会った。実は、私は彼女の名前が全くわからない。Bethanyも仮名だ。Bethanyは私を一目見ると、目が離せなくなったようである。正確には、私の顔ではなくペニスから目を離せなかったようであるが。Hedoではプールの中で取る場所によって、最終的に誰と寝るか決まる。つまり、場所によっては誰も相手が見つからないなんてこともあるわけだが、そうならないためには、礼儀正しさが必要だ。不躾なペニスが好きなんて女性はいない。
「すみません。」Hedoであっても、紳士らしさを忘れてはいけない。
「あら、これは失礼」
これだけの会話で、2つのことに気が付いた。1つは、将来Bethanyのような大人になりたいと思ったこと。もう一つは、間違いなくこの女性と今晩セックスすることになるだろうということ。
彼女は恐らく70歳も終わりに近づいているだろう。にも関わらず、ペニスを求めてHedoにいることは明らかだった。その明確さが私はとても素晴らしいと感じた。だからすぐに、Betahanyとセックスした。Bethanyがセックスを動画に収めてほしいというので、私のスマホの中には、ハメ撮り動画が残っている。送ってほしいともお願いされていたのだが、それは実現しないだろう。なぜなら、私は彼女の番号も連絡先も知らないからだ。
次の日、既にBethanyは旅立っていた。朝早く出発したのだろう。もし、セックスビデオがスマホに残っていなければ、BethanyはHedoに住み着く幽霊だと思っていたかもしれない。それほどまで、彼女はHedoが特別な場所であることを体現していた。
不思議な感覚、信じられないような感覚ではあるが、決してクソみたいな感覚ではなかった。
Hedonism IIで得たものは刺激でも快楽でもない
Hedoを訪れる前、正直に言うと、どんな将来が待ち受けているのか恐怖しか無かった。
また、Hedoで自分で自分の年齢を誤魔化すような経験をしたときや、Hedoで出会った人と身体を重ねることで、何かが失われてしまうのではないかという不安もあった。さらに言うと、これらのモヤモヤとした不安感をコントロールすることができるのかどうか、出来なかったときにどんなことを言われてしまうのかなどなど、不安だらけだったのである。
Hedoでの経験は、「落ち着く」必要がないこと、そもそも「落ち着く」の意味を再定義させるものであった。「落ち着く」の再定義をするときは、VinnyとAngelicaにも協力をお願いしよう。
もし40年後にHedonism IIをHarryから継ぐことになったら、カラオケバーでSweet Carolineを演奏させ、”Suck my Cock”と誰よりも大きく叫ぶだろう。それが最高の人生を送ってきたという誇りになるに違いない。
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