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離婚した男性の方が寿命が短い傾向にある事が判明
公開日:2022/02/15
離婚率が年々高くなっている日本。
そんな中で離婚が男女に与える影響には大きな差があるという。
今回は離婚をする事でその後の人生に一体どのような変化があるのか?を調べた実験結果を紹介します。
Contents [目次を開く]
みなさんはパートナーとの同棲や結婚生活を経験したことはあるだろうか。
筆者はまだ大学生であるが、同年代の働き始めた友達カップルが同棲をはじめ、非常に羨ましく思っているところである。
どうやらある研究によると、男性は女性と共に暮らすことで健康状態を良好に保つことができる割合が高まるそうなのだ。
なんと、2度以上の離婚を経験し、7年以上一人で暮らしている男性は、病気になるリスクが高いことがわかったのだ。
しかし、同様の状況にある女性には、このような結果は見られなかった。
離婚や一人暮らしによって男性の健康状態の悪化が見られるのはどうしてだろうか。
また、なぜ男女で差が出るのだろうか。
今回は、男性が離婚をすること、また長期間一人で暮らすことが彼らの健康に悪影響を与えるということについて書いていこうと思う。
デンマークのコペンハーゲン大学の教授であるRikke Lund氏は、これらの結果は男性が結婚生活において女性のパートナーに頼っているということを示しており、そのため彼らはその女性を失った際に健康状態が悪化するのだということを述べている。
上記したように、女性の場合は特に健康悪化のリスクの上昇が見られることはなく、女性の男性に対する依存はここでは見られない。
どうして男性は、離婚を経験し、長期間一人暮らしをすると病気のリスクが高まるのだろうか。
その一つの理由はストレスである。
中年男性は、同年代の女性と比較して狭い交友関係を持っている場合が多い。
そのため、女性よりも孤立してしまい孤独を感じるケースが多く、そのことがストレスに繋がったり、またストレス発散の機会を得られないことに繋がる。
ストレスは、体に大きな悪影響を与え、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中、ガン、認知症など、様々な病気の原因となるのである。
また、一人で暮らしている男性は女性と比較して自分の体の状態について気にかけない場合が多い。
不健康な食生活や生活リズムで暮らしていたり、また医者にかかったりなど医療サービスを利用する割合も低いのだそう。
これらの二つの理由で、複数回離婚や破局を経験し長期間一人で暮らしている男性は、そうではない男性や同じ状況にある女性と比較して健康状態が悪化する場合が多く、病気になってしまうリスクが上がるのである。
ここでは、具体的に研究の結果を述べていく。
研究は1986年から2011年にかけて4,800人の中年の男女を対象に行われた。
その研究によると、離婚や破局を経験し、長期間一人暮らしを経験している男子は、長年良好な結婚生活を送っている男性と比べて、インターロイキン-6(IL-6)とC反応性タンパク(CRP)の血中濃度が17%も高いという結果がでた。
この良好な結婚生活を送っている男性とは、調査期間の26年間に一人の人とのみ結婚をし、その結婚生活がずっと継続していた男性のことを指す。
これらは、どちらも免疫や炎症反応の調節において重要な役割を果たしている物質であり、これらの数値が高いということは、体の中で何かしらの炎症が起きているということを意味する。
また、男性の一人暮らしは、身体的また精神的な健康状態の悪化と早死にのリスクが高まるということもわかった。
7年以上の一人暮らしを経験していた男性は、一人暮らしをしたのが1年未満の男性と比較して、上記した物質の血中濃度の上昇が12%も高かったのだ。
これらの血中濃度の上昇は、ガンなどの重い病気が発症するほど重度なものではなかった。
しかし、このような状態が長期間継続されると、重度の病気に発展してしまう可能性も低くはないらしい。
それではどうして女性にはこのような結果が見られなかったのだろうか。
それは、中年女性は中年男性と比較して交友関係が広いということが大きく影響している。
広い交友関係を持つ彼女たちは男性と比較して外部からの精神的な支えを受けることができ、ストレスを緩和したり発散したりできていたのだ。
男性は女性と比較して、もともと体に炎症が起きやすい仕組みになっているらしい。
しかし、そのほかにも大量の飲酒などの不健康な生活をしがちであるということが、健康状態悪化のリスクをより高めているのだろう。
一方女性は、もとより男性よりも炎症が起きずらい体を持っているが、それ以上に広い交友関係を使用してストレスの発散をしたり、男性と比べて健康的で丁寧な暮らしをする場合が多いため、健康状態の悪化が見られなかったのであろう。
今回は、離婚や破局、また長期間一人で暮らすことが、男性の健康状態を悪化させるリスクを高めるということについて書いた。
ここで興味深かったのが、中年男性は中年女性と比較して狭い交友関係をもつということである。
これはどうしてであろうか。
これは筆者の考察になるが、男女の生活スタイルの違いが原因なのではないかと考えている。
現在は女性の社会進出が進み、出産子育てと仕事を両立している女性が増加してきている。
しかし、いまだに寿退社や子育てとの両立が厳しく仕事を辞め、専業主婦となる女性が多い。
私の母が専業主婦であるが、地域の行事や義務などはだいたい母が参加している。
そのため、確かに近所の人との関わりは父親と比較して圧倒的に多い。
また、幼稚園の送り迎えや行事に参加するのも母親が多い。
ここでも交友関係が広がり、いわゆる「ママ友」ができる
このように、女性は仕事一筋とはいかないケースが多く、地域や学校など様々なコミュニティに参加する機会が多いため、交友関係が広くなるのだろう。
一方男性は、一般的に就職をしてから定年まで働き続ける人が多い。
平日は働き、休日は疲れて休んでいるか、結婚をして子供がいると家族と過ごすことになるだろう。
私の父親も、私が幼い頃には毎週土日はおもちゃ屋さんやショッピングモールなど様々なところへ連れて行ってくれた。
このように、多くの男性はほぼほぼ仕事仲間と家族としか関わる機会がなく、そのため中年になって気が付いたときには女性と比較して交友関係が狭くなっているのだろう。
現在、社会的にも離婚に対する偏見が少なくなっているように思う。
これを読んでくれた方の中には離婚を経験し一人暮らしをしている男性もいるだろう。
是非、自分の体をいたわって健康な生活を送り、友人とあって気晴らしをすることを心がけて欲しい。
参考記事:https://www.dailymail.co.uk/news/article-10388903/Divorce-bad-news-mens-health-study-reveals.html
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記者 WRITEREno
23歳の女子大生。旅行が趣味で、最近はそれをvlogにするのにはまっている。北米に1年間留学をした経験を活かして翻訳ライターとして活動中。
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