不安を抱えている人ほど最先端のエロ(SEXTECH)にハマり易い

公開日:2022/02/06
更新日:2022/02/09

VRポルノ

ある調査によると、不安やうつ症状、ストレス等を抱えている人ほど実はセックステック(最先端のアダルトテクノロジー)にハマり易い事が判明した。
一体なぜそんな現象が発生するのだろうか?
そもそも世界最先端のセックステックとはどれほど進んでいるのだろうか?
調査をしてみた。

  • 記者 WRITER
    Eno

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    VRAV(Vertual Reality Adult Video)をご存知だろうか?

    近頃youtubeで企画にしているyoutuberが多いように思う。

    筆者が実際にVRAVについて初めて知ったのもyoutubeであった。

    まず、VRとは「Virtual Reality」、つまり「仮想現実」の事である。

    専用のゴーグルで360度の映像を写し、目の前にある現実とは異なる仮想現実を体験できるというものである。

    そして、VRAVとは、そのVRゴーグルを使用し、VR専用に作られたAVを視聴するものである。

    どうやらAV女優と同じ空間に自分がおり、あたかもすぐそこにいるように感じられるらしい。

    セクシーなVR

    体験をした事がある方もこの読者の中にいるかもしれない。

    このようにデジタルテクノロジーと性を掛け合わせたものは「Sextech」と呼ばれている。

    「Sex」と「Technology」を合わせた造語である。

    Sextechには、先ほど冒頭で述べたVRAVの他にも、複数の種類がある。

    ここでは、最も一般的なSextechをいくつか紹介する。

    まず、セクスティング(Sexting)である。

    セクスティング

    これは、性的な写真や動画をショートメッセージやチャットを通して送り合う事であり、最も一般的であるらしい。

    また、性的なゲーム、一般的にエロゲーと呼ばれるゲームもSextechに含まれる。

    このSextechが、どうやらストレス発散に一役を買っているらしい。

    今回は、このSextechと鬱を抱える人々について書いていこうと思う。

     

    鬱の人はSextechにハマりやすい?

    研究によると、鬱など精神状態に問題を抱える人々は、そうではない人々と比較してSextechを使用する確率が高いことがわかったらしい。

    その理由は、多くがストレス発散のためであるそうだ。

    米国インディアナ大学の社会心理学者、Amanda Gasselmanは、8004人の成人の精神状態とインターネットを介した性事情、主にSextechの使用について調査をした。

    すると、なんと9%の男性、51%の女性がSextechを使用していると答えたそうだ。

    また、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアルなどLGBTQ+に該当する人々は、ストレートの男性や女性と比較してその使用率が20%以上も高かった。

    研究者であるGasselmanは研究の結果について次のように述べている。

    「一般的にインターネットに性愛を求める人々は、実際の社会でそのような関係性のある人々がおらず寂しさを感じるためそのような行動に出ていると思われがちである。しかし実際は、彼らの多くは社会的に人々と関係を持っている。そのため、寂しさを感じて使用しているわけではなく、ストレス発散などの精神状態の安定のためにSextechを使用していたのだ。」

    不安を抱える

    このように、被験者の中で、精神的に問題を抱えている人やうつ状態にある人は、そうではない人と比較してSextechを使用している割合が高かったそう。

    しかし、社会での人との繋がりがない寂しさからSextechを利用しているという一般的な考えは、この研究結果では該当しなかったそうだ。

    また、この傾向はLGBTQ+に該当する全ての男性に見られるものであるが、バイセクシュアルやレズビアンの女性には必ずしも見られないそう。

    更にストレートの女性にもこの傾向は見られないそうで、主に男性のみに当てはまる傾向である事がわかっている。

     

    ジェンダーについて研究しているAlexandra Marcotteは、人の精神状態とSextechの使用について次のように述べている。

    「世界的に精神状態に問題を抱える人々が増加している中で、ストレス発散を可能にするSextechは非常に需要があるものだと思う。

    そのため、Gasselmanによって行われた鬱とSextechについての研究は、デジタル化が進むこの社会においてとても価値のあるものである。」

     

    Alexandraが述べているように、デジタル化が進むと共に、Sextechも成長を続けている。ここからは、発展し続けるテクノロジーがAVなどを含めた性愛に関するツールをどのように変化させてきたのかについて書いていこうと思う。

    テクノロジーはどのように性愛の体験を変化させてきたの?

    2016年に、米国のいわゆるエロストリーミングサービスを提供するCamsodaが、ユーザーたちが互いに触れ合うことのできるVRのプラットフォームを立ち上げた。

    camsoda

    https://twitter.com/CamSodaLive/media

    これは、大人のおもちゃと連動して仮想現実の世界で性愛を楽しむことができるサービスになっているらしい。

    日本でもよく知られているエロ動画サイトであるPornhubも、VRを使用して視聴することができる動画を配信するなど、VRに纏わる性的体験を提供している。

    また、2018年には、CamsodaがRealdollと協同し、VRを使用した仮想現実の世界で性行為を体験できるサービスを開始している。

    更に同会社は、顔認証や指紋認証ならぬ「ペニス認証」(Dick-omestrics)を始めたそうだ。

    これは、その名の通りペニスで自分のアカウントにアクセスできるようにするものである。

    顔認証や指紋認証を登録する際と同じように、ペニスを撮影し、それが精密に分析され登録されるらしい。

    具体的には、ペニスの大きさ、形、色、血管などの見た目の詳細を分析し記録することで、ペニス認証が可能になっているというのだ。

    また、VR Bangersはより進化したVR性体験を開発した。

    そのサービスは「POV Head Rig」と呼ばれている。

    日本語に翻訳すると、POV(Point of View)=視点、Head=頭、Rig=装具であり、つまりPOV Head Rigとは、実際の人間の視点のように見ることを可能にした頭につける装具なのである。

    POV Head Rig

    VR Bangers LLC

    AV女優たちが実際の人間にするようにその装置にキスをしたり囁いたりすることで、ユーザーが実際により近い仮想体験をすることが可能になっているんだとか。

    その装置は非常に高画質で、全ての角度が見えるように目や頭上、後ろ頭をはじめ複数のカメラが設置されている。

    また、耳には高性能のマイクが内蔵されており、これによってよりリアルに声を届けることが可能になっているそう。

    最後になるが、Camsodaが最近センサーがついたマスク型のVR体験ができる装置を開発した。

    camsoda3

    https://www.camsoda.com/products/ohroma/

    これは、これまで紹介してきた視覚や聴覚のみを超越したもので、なんと嗅覚に着目したものである。

    マスクは、ガスマスクに類似した見た目であり、ユーザーはそれを装着することで様々な匂いを体験することができるとか。

    その匂いは様々なものが用意されており、例をあげると局部の匂い、下着の匂い、媚薬の匂いなどがあるそう。

    このように、デジタル化が急速に進んでいる現在、それと同時に性的な体験を提供するテクノロジーもめまぐるしい発展を遂げているのだ。

    特に、ここで紹介したサービスがただのVRAVを超越したものであることに驚いた方もいたのではないだろうか。

    体験したいと考えている方は、ウェブサイトを訪れてみることをオススメする。

     

    おわりに

    今回は、精神状態とSextechについて書いた。

    上記したが、筆者もインターネット上で性の体験を求めている人の動機は寂しさからくるものなのだと考えていた。

    しかし、実際はその人と関わることができないといったような寂しさではなく、抱えている不安などのマイナスな精神状態から自分を解放し、ストレスを軽減させるためにSextechを使用している人が多かったことは意外だった。

    また、ゲイの男性がSextechを使用する割合が高いという研究結果が出ていた。

    筆者は、これはゲイの男性はストレートの男性と比較して不安を抱えていたり精神的に追い込まれていたりする割合が高いからではないかと考える。

    米国ではLGBTQ+への理解が日本よりも進んでいるが、それでも彼らへの偏見は完全に消えているわけではなく、生活する中でストレスを抱えることが多いそうだ。

    そのように、ストレスフルな生活をする中で溜まった不安や不満が、彼らがSextechを多く使用しているという数字になって現れているように思う。

    また、精神的に病んでいることとSextechの使用は女性においてはあまり関連性がなく、男女で差が出たことも驚きであった。

    これは、もともと男性の方がAVなど性に関するリソースを消費する割合が高いことが関係しているように思う。

    女性の場合では、ストレス発散のためにエロ関連のものを使用すると考える人が男性ほど多くなく、買い物など他のことで補っているのではないだろうか。

    生活にはストレスが溢れている。

    毎日の満員電車での出勤、なかなか終わらない仕事、うまくいかない人間関係など、悩みは尽きない。

    筆者も同様である。

    このようなストレスに押しつぶされてしまわないためには、ストレス発散が必須である。

    個人個人でストレス発散の方法は様々であろう。

    例えば筆者は、大好きな甘いものを食べたり、気のおけない友人と会って愚痴を言ったり、美味しいお酒を飲んで酔っ払ったり、欲しいものを爆買いしたりしてストレスの発散をしている。

    そして、Sextechを使用することもストレス発散のための一つの有効的な手段であると考える。

    今後もテクノロジーの発展とともにSextechも発展を遂げていくだろう。

    5年後にはどのようなSextechが開発されているのか、今から楽しみである。

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    • 記者 WRITEREno

      23歳の女子大生。旅行が趣味で、最近はそれをvlogにするのにはまっている。北米に1年間留学をした経験を活かして翻訳ライターとして活動中。

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