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噂の増大サプリ「GNT-α」は危険?成分と副作用調査の結果
公開日:2019/07/17
更新日:2022/02/09
ネットで噂の劇的効果がある増大サプリ「GNT-α」。
しかし調べてみると意外とグレーな情報が多数あります。
今回はそんな「GNT-α」の成分と副作用を徹底調査。
購入を検討している男性は是非参考にして下さい。
Contents [目次を開く]
GNT-αとは
ネットで怪しすぎると噂の増大サプリ「GNT-α」。気になる副作用の危険性を紹介する前に、まずはなぜ怪しいと言われているのか?その原因ともなる「GNT-α」の3つの特徴を紹介させて下さい。
特徴1.男性向けの増大サプリ
これは「GNT-α」の公式販売ページの画像ですが、これを見てみなさんどう思ういますか?マッチョな男性の大きく輝くペニスの隣に、全長増大値平均9.6cmの文字。明らかに「GNT-α」を飲んだ男性のペニスが平均9.6cmも増大したという結果を連想してしまいます。つまり「GNT-α」は男性の性器を劇的に大きくする増大サプリとして発売されている事が分かります。
特徴2.天然成分由来の栄養補助食品
「GNT-α」には非常に効果が強いような記載がたくさんありますが、実のところアミノ酸や大豆の抽出物、漢方食材の粉末が原料です。そのため医師の処方が必要な医薬品ではありません。実際の正体は栄養補助食品に分類されます。
特徴3.公式サイトでしか購入出来ない
「GNT-α」は薬局やドラッグストア、コンビニ等の実店舗では一切販売されていないサプリメントです。通販でもAmazonや楽天では取り扱いがなく、「GNT-α」の公式サイトでしか販売されていません。そのため、副作用や効果に関する口コミも少なく、実のところ情報が極端に少ない増大サプリなのです。
メーカーによる副作用の説明
さてまずは「GNT-α」の配合成分を調査する前に、公式サイトに副作用に関する記載がないかを探してみました。公式サイトを調査した結果、副作用に関する記載があったのは次の一文。
Q.体への影響や副作用はありますか?
A.ご心配ありません。品質管理、衛生管理の行き届いた日本国内の製薬会社で製造しておりますのでご安心して飲用頂けます。(引用:GNT-α公式販売ページ)
この副作用に関する記載からは分かる事は信頼の出来る環境で製造されているという事のみです。管理の行き届いた環境、副作用はないなどの記載はありますが、明確にどこで製造されているのかの情報は一切ありません。また副作用はありませんと言い切っていますが、どんな食材でも過剰に摂取すれば体調悪化や、副作用の発生は十分にあります。
まとめると公式サイトの情報からだけでは、「GNT-α」が安全なのか危険なのかが一切判断が出来ません。
各成分の特徴と副作用
残念ながら公式サイトの情報だけでは、副作用に関するリスクが一切判断出来ないため、本格的に配合されている有効成分を全て調査してみる事にしました。「GNT-α」に含まれる成分は添加物を覗くと、α-GPC(グリセロホスホコリン)、マカ粉末、トンカットアリ、サソリ粉末、シトルリン、スッポン、ブラックジンジャー、アルギニンの8種類です。
α-GPC(配合量不明)
成分の特徴
さて「GNT-α」の公式サイトが最も押している成分がα-GPC(グリセロホスホコリン)と呼ばれる成分です。α-GPC(グリセロホスホコリン)とは大豆に含まれるリン脂質を加水分解した物質の事を指します[1]。分かりやすく言うのであれば大豆の抽出物です。
海外最大の医療データベース(WebMD)によると、アルツハイマー型認知症や記憶力の改善、痴呆症などに改善にも使用される大豆の抽出物です[2]。一日あたり1000mg前後のα-GPC(グリセロホスホコリン)を摂取する事が多いと発表しています。
考えられる副作用
α-GPC(グリセロホスホコリン)は大豆の抽出物なため、基本的には副作用が少なく、安全性の高い成分と言えます。過度の摂取した場合に確認されている症状としては、胸焼け、頭痛、めまい、発疹などが挙げられます。残念ながら「GNT-α」にはα-GPC(グリセロホスホコリン)が何グラム入っているのかの記載はありません。
マカ粉末(配合量不明)
成分の特徴
「GNT-α」には精力剤の王様としても知られているマカの粉末も配合されています。マカが精力剤や増大サプリの原料として使用される一番の理由が性欲の向上効果です。
マカの原産地としても有名なペルーの大学(Universidad Peruana Cayetano Heredia)で行われた実験では、被験者に毎日1500mgのマカ抽出物を摂取させた結果、8週間で性欲向上の効果が確認されています[3]。ちなみに「GNT-α」のマカ配合量は不明です。しかし一日分の錠剤が250mgだとすると、100%マカだとしても有効性が確認されている量よりは大幅に少ないでしょう。
考えられる副作用
医療データベースの「WebMD」によると、マカは一日3000mg程度を毎日4カ月継続摂取した場合も安全性が高い事が確認されています[4]。しかし乳がんや尿道ガン、卵巣がんなどホルモンバランスの乱れによって悪化の危険性がある場合は摂取を控えた方が良いでしょう。
トンカットアリ(配合量不明)
成分の特徴
トンカットアリは東南アジアに自生している漢方食材の一種です。テストステロンの向上作用が期待できます。アメリカで行われた実験ではトンカットアリのエキスを摂取した人のテストステロンが37%増加したとのことです[5]。そのほかにも精子の質の向上[6]やストレス耐性の向上[7]、ダイエット効果[8]なども確認されています。
考えられる副作用
医療データベース(WebMD)によると、下半身の状態改善を目的としたトンカットアリの推奨摂取量は一日200~300mg前後だそうです[9]。漢方食材のため、基本的には副作用が少なく安全な植物です。
注意点としてはマレーシア産のトンカットアリに毒性のある水銀が含まれている危険性がある事です。残念ながら「GNT-α」には使用しているトンカットアリの原産地の情報は記載がありません。
サソリ粉末(配合量不明)
成分の特徴
サソリは中国の伝統的な漢方の一種で、アミノ酸を豊富に含んでおり、健康維持に必要な必須アミノ酸を7種類も含んだ食材です。そのため昔から滋養強壮を目的に使用される事が多いのです。
考えられる副作用
中国の漢方食材のデータベース「TCM Wiki」によると、サソリの粉末は主に600mgから1000mg程度を目安に使用する事が多いそうです[10]。また当然ですが毒を持っている昆虫なので、信頼の出来るメーカーのサプリメントの利用が推奨されています。「GNT-α」の公式ページにはサソリ粉末配合量などに関する記載はありません。
シトルリン(配合量不明)
成分の特徴
シトルリンはアミノ酸の一種え、血流を促進する作用のある一酸化窒素を産出します。下半身の血管が拡張され、血流を促進する事で大きく硬い勃起が期待出来るため、増大サプリには必ずと言っても良い程配合されている成分です。
イタリアの大学(University of Foggia)で行われた研究では、24名の参加者のうち1ヶ月間シトルリンを摂取したグループは、半分以上が勃起時の硬さの改善を感じた事も確認されています[11]。
考えられる副作用
シトルリンはスイカに多く含まれている成分で、危険な副作用を報告するものはほとんど存在しません。ただし、血流を促進する事で血圧を低下させる作用があるため、心臓病の薬や降圧剤など血圧に作用する薬を服用している場合には、医師への相談が推奨されています。
主に性機能向上目的の場合は800mg以上の摂取が推奨されていますが、こちらも同様に「GNT-α」のシトルリン配合量の記載はありません。
スッポン(配合量不明)
成分の特徴
すっぽんは日本でも古くから滋養強壮、精力向上のための食材として親しまれています。確かにアミノ酸やビタミン、亜鉛等も含まれているため、高栄養価の食材ではあります。しかし実際のところ精力向上に関する医学的根拠はない事でも有名な食材なのです[12]。
考えられる副作用
基本的にすっぽんに明確な推奨摂取量などは存在しません。しかし過剰な摂取はいずれにせよ胃もたれなど胃への負担の原因になる危険性があります。
ブラックジンジャー(配合量不明)
成分の特徴
ブラックジンジャーは別名黒ショウガやクラチャイダムとしても知られている成分です。クラチャイダムが増大サプリに配合されている主な理由は、勃起力低下の原因となるPDE5と呼ばれる酵素を阻害する作用があるためです。
じつはPDE5阻害の働きはバイアグラ等のED治療薬の作用と同様なのです。ただし当然バイアグラと比較すると、即効性は低いので使用方法は異なります[13]。
考えられる副作用
ショウガ科の植物であるクラチャイダムは副作用の心配がほとんどない成分です。これまで行われた実験で被験者が摂取した最大の量は1日1,350mgでしたが、それでも副作用は発生しませんでした[14]。
「GNT-α」の黒ショウガの配合量に関する記載はありません。しかし「GNT-α」一日分が250mgなので、全て中身が黒ショウガだとしても、まず過剰摂取になる危険性はないでしょう。
アルギニン(配合量不明)
成分の特徴
アルギニンはシトルリン同様に体内の一酸化窒素の分泌を促進し、下半身の血流を改善する事で大きな勃起状態の発生が期待出来るアミノ酸です。2019年に韓国の大学(Korea University)は調査の結果、一日に1500mgから5000mg程度のアルギニン摂取には勃起力を向上させる効果があると発表しています。
「GNT-α」に含まれるアルギニン量は不明です。しかし一日分の錠剤が250mgなので、「GNT-α」にはアルギニン以外の物が一切含まれていない場合でも、到底有効とする量には到達しません。
考えられる副作用
過去の複数の研究結果をまとめた論文によると、20,000mg以下が安全に服用出来るアルギニンの上限摂取量です[15]。逆に20,000mg以上は過剰摂取となり副作用が発生する可能性があると報告されています。「GNT-α」一日分は到底この20000mgには達しません。副作用を心配するほどの成分量ではないでしょう。
実際に飲んだ感想
成分調査だけではなく、もちろん「GNT-α」を実際に購入して編集部でも1週間毎日服用してみました。用量用法を守って毎日1粒寝る前に飲んでみましたが、体調が悪くなるといった副作用は全く感じる事はありませんでした。
ただし効果も一切感じる事が出来ませんでした。また「GNT-α」を実際に飲んだ事のある人の口コミも調べてみましたが、副作用に関するコメントもなく、飲んだけど効果がないといった声がほとんどでした。
▼GNT-αの口コミや体験レポ詳細はこちら
その他に注意すべき点3つ
配合成分を調査した結果、副作用にかんする危険性はなく、比較的安全性の高いサプリメントだと言えます。しかし配合成分以外にも少し注意すべき点が多い増大サプリだといえるのも事実です。3つほど気になる点を最後に説明します。
1.広告に誇張表現を感じる
「GNT-α」の購入ページに記載されているのが、「実感日数2.3日」、「年齢・体質・遺伝に関係なく、陰茎サイズ20cm超は当たり前」の文章。もちろん世の中に絶対はありません。実際に飲み始めて朝起きたらペニスのサイズが倍になっているかもしれません。ただ現実的にはあり得ない可能性の方が高いでしょう。
ちなみに最も効果が高く、ペニス組織の破壊と再生を繰り返す仕組みのペニス増大器具であるアンドロペニスですら、6ヶ月間毎日4時間の着用で通常時のサイズが2.3cm増、勃起時の長さが1.7cmの増大程度です[16]。「GNT-α」に含まれる主成分であるアミノ酸やスッポン粉末摂取でペニスが20cmに伸びる効果は一切確認されていません。
2.情報の信頼性が低い
続いて気になったのが「GNT-α」の公式サイトにも名前が記載されている開発責任者のジェフリー・マスターソン(Jeffrey Masterson)さん。ジェフリーさんは「GNT-α」の研究統括リーダーで生殖器系生物学者だそうです。
ちなみにジェフリー・マスターソン(Jeffrey Masterson)の名前を英語でも調べてみたところ、情報は皆無。世界最大の論文データベースであるNCBI(国立生物工学情報センター)を調査したところ、ジェフリー・マスターソン(Jeffrey Masterson)の名前では一切の研究論文は公開されていませんでした。本当にこんな人存在するの?と疑問にすら思えてしまいます。
3.単純に配合量が少ない
最後に最も不安になるポイントは副作用以前に「GNT-α」に含まれる有効成分量が他の増大サプリよりも圧倒的に少ない事。
各成分ごとの配合量の記載は一切ありません。しかし一日分(1錠)の錠剤の用量は250mgです。例えば下半身を元気にする効果のあるアルギニンやシトルリンは一日に2000mg前後の摂取が推奨されています。いずれの成分でも250mg程度の摂取量で下半身に劇的な変化が起きる可能性は極めて低いと言えます。
【まとめ】GNT-αは安全な増大サプリ?
さて最後に「GNT-α」の副作用に関する調査結果をまとめましょう。配合成分に嘘が無く、良質なものを使用しているのであれば、安全性は高い増大サプリだといえます。しかし各成分の詳細や原産地、製造環境に関する情報が一切公開されていないため、確実な事は言えません。
また副作用の危険性がないというよりも、そもそもの配合量が少ないため、効果も危険性も低いというのが正直な感想です。
どうしても「GNT-α」を試してみたいのであれば、止めません。しかし他により優れた増大サプリがあるのは事実です。STERONでも増大サプリを徹底的に調査しているので参考にして下さい。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。
記者 WRITERHIROSHI
STERON編集部
健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。
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