【特殊性癖】エメトフィリアとは?ノソフィリアとの違いは

公開日:2021/02/13
更新日:2022/10/07

【特殊性癖】エメトフィリアとは?ノソフィリアとの違いは

嘔吐する行為や嘔吐物そのものに興味を持つ性癖が「エメトフィリア」。
なかなか理解されない性癖ですが、一体どんな人がどんな心理で興奮するのでしょうか。
今回はそんなエメトフィリアの特徴を徹底解説していきます。

  • 記者 WRITER
    テリーウーマン

エメトフィリアとは?ノソフィリアとの違いや心理

嘔吐する女性

エメトフィリアとは、自分または他人が嘔吐した物や嘔吐するシチュエーションに対し、性的興奮を抱く異常性癖です。

涙や鼻水を流しながら「ヴエェ」と嘔吐する姿や、自身も苦しみながらの嘔吐にゾクゾクするんです。

また、吐しゃ物(嘔吐物)そのものが大好きという心理もエメトフィリアの特徴。

エメトフィリア(嘔吐性愛)嘔吐行為や吐き気、吐しゃ物への性的興奮を表しています(口コミ引用:30代男性 介護職)

一方、ノソフィリアとは病気の人や体調不良の人に対し、性的興奮を覚える病床性愛です。

自身で吐くのが好きじゃない、嘔吐物自体に興味がない、でも吐きそうで苦しんでる姿にめちゃくちゃ興奮する。

そんな人は、苦しんでいる姿に性的興奮を覚えるノソフィリアの傾向もあります。

ノソフィリア(病症性愛)病気や病気状態の体への性的趣向です(口コミ引用:40代男性 接客業)

ではエメトフィリアは、嘔吐のどんなところに性的興奮を覚えるのか。

人に言いにくい性癖のひとつ、嘔吐への性愛を分かりやすく解説いたします。

 

嘔吐物自体に対して惹かれる

エメトフィリア

何を食べたかわからないくらいドロドロとした質感や、胃液だけのテカテカした質感。

エメトフィリアは、そんな嘔吐物の性質自体に美しさやエロさを感じるんです。

吐しゃ物見慣れすぎて、汚いという感覚がなくなった。もはやあの色は綺麗とすら思う(口コミ引用:30代男性 会社員)

嘔吐物は排泄物と同じく汚い部類。嘔吐への興奮はある意味スカトロに近い心理とも言えます。

また、消化不良の嘔吐物は何を食べたか分かる場合もあるため、吐いた人の日常を想像する一面も。

つまり何を食べたか、どんな行動をしたか想像することでさらなる興奮を得るというわけです。

可愛い女性が吐いてれば内容物ガン見して何食べたか想像する(口コミ引用:5ch

このように、吐しゃ物をずっと見ていられる、見ていたいと欲する人は嘔吐物そのものへの性癖が。

いわば一番純粋なエメトフィリアとも言えるでしょう。

 

嘔吐する時の感覚が好き

嘔吐する感覚

「気持ち悪い、吐きそう」という感覚は普通の人からしたら不快でいっぱいなもの。

嗚咽の音やブツが逆流する感覚、

嘔吐と同時に味わう胃液のすっぱさ、

吐くたびに身体が搾り取られるような辛さ、

普通なら読んでいるだけでちょっと気分が悪くなってきますよね。

しかしエメトフィリアにとっては、こんな嘔吐による全ての不快感が快感へと変わります。

つまり、吐くことで五感が大いに刺激され興奮へと繋がるんです。

胃から食道を通って逆流する感じ、胃酸、固形物が流れる感じ、辛いものを食べたときはちょっと痛いですが‥それも快感(?)(口コミ引用:Yahoo!知恵袋

さらに、前述した嘔吐物自体による魅力の感情もプラスされれば、嘔吐してみたい・吐しゃ物を触りたいなどの欲望も高まります。

その結果、自身の嘔吐にハマってしまう可能性があります。

吐く感覚が好きというエメトフィリアは、嘔吐が常習化すると同時に身体がボロボロになる危険性も持っているのです。

 

他人の吐いている姿から優越感を得る

嘔吐している女性

眉間にシワを寄せながら苦しそうに吐く他人の嘔吐姿も、エメトフィリアにとっては大好物。

これは体調不良の人に興奮するノソフィリアの心理と似ています。

ノソフィリアでもあるので体調不良以外の嘔吐には、基本的に興奮しません(口コミ引用:30代男性 サービス業)

ノソフィリアの根源的な欲求は、自分よりも弱っている人への優越感。

つまり、他人が吐いて弱っている姿に「もっと吐け」「苦しんで吐け」と欲望が止まらなくなるんです。

ある意味、SMのS側に近い形と言えますね。

このように性的対象が他者であるエメトフィリアは、加虐な支配欲を併せ持っているんです。

 

エメトフィリアの特徴9選

エメトフィリアの代表的な特徴を9パターン別にご紹介。

また、上で解説した

  • 嘔吐物が好き
  • 自分で嘔吐するのが好き
  • 他人の嘔吐が好き

の3つのうちどれに当てはまるかも併せて解説いたします。

 

自分で嘔吐すると興奮する

嘔吐に興奮する

自ら嘔吐することで興奮を得ているエメトフィリアは、嘔吐行為が好きという心理に位置づけられます。

飲みすぎたので自分で指突っ込んで嘔吐した。自分の口から出た粘度の高い唾液と物体に、多少なりとも興奮してしまった(口コミ引用:40代男性 販売員)

わざと吐きそうになる臭いを嗅いだり、指を喉に突っ込んだりして嘔吐反射を促すんです。

また、嘔吐物自体が好きな心理も加われば、様々な食べ物の嘔吐物を見たくなります。

基本的に1人でもできるため、常習的な嘔吐に発展するケースが多いのも特徴です。

そのため、嘔吐による欲望をコントロールをしないと身体に支障をきたす恐れがあります。

 

吐きそうな人がいるとゾクゾク

嘔吐する女性の後ろ姿

気持ち悪そうにしている人がいると、いけないことだとは思いつつ「嘔吐するんじゃないか」と興奮してしまうケース。

バスとかで酔ってる子いたらドキドキします。最低なのは分かってます。自分もバス酔いしますが快感に変わります。(口コミ引用:Yahoo!知恵袋

こんなエメトフィリアは、他人の嘔吐が好きな心理に位置づけられます。

ただ単に嘔吐が好きなだけでなく、体調不良からくる嘔吐というところが最大の興奮ポイント。これはノソフィリアの心理とも言えます。

実際に、他人が吐いている姿に興奮を隠せないエメトフィリアは、いけないこととは思いつつもそこから目が離せません。

この前、体育祭の時にゲロ吐いてる人がいました。 それを見て私はとても興奮しました。(口コミ引用:Yahoo!知恵袋

「嘔吐する?嘔吐する?吐いた~!!」というシチュエーションにめちゃくちゃ興奮ちゃう!

そんな人はノソフィリア(サド的)要素を持ったエメトフィリアで間違いありません。

 

嘔吐物のにおいを嗅ぎながらオナニー

汚れている女性

嘔吐物が好きなエメトフィリアは、自分や他人に関わらず嘔吐物でオナニーもできちゃうほど。

嘔吐そのものが好きなので、臭ければ臭いほど興奮するというわけです。

喘息がひどくて会社で吐いてしまった。自分で吐いたゲロをみながら、ムラムラしちゃって、写真まで撮影。そのまま具合が悪いのに、オナニーまでしてしまいました(口コミ引用:30代女性 会社員)

ちなみに嘔吐物自体が好きな人はスカトロジストの傾向があり、「自分はド変態である」という事実に強烈な背徳感と興奮を覚えます。

実際に吐いた臭いを嗅ぐだけでは足りず、嘔吐物を浴びてオナニーするというツワモノも。

食材メッシー、まだやってない食材があったので妻にリクエスト。あとスカトロ耐性もつけたいので、ゲロぶっかけ&オナニー。ウンコ耐性もつけたいな(口コミ引用:50代男性 会社員)

どちらかというとマゾのエメトフィリアに分類されるので、嘔吐プレイも喜んでできちゃう気質を持っています。

 

嗚咽する音や嘔吐音がたまらない

嘔吐する音

嘔吐する音や嗚咽音がたまらないというケースは、自分や他人の嘔吐行為が好きなエメトフィリアです。

吐きそうな「おえっ」と今にもこみ上げる音や、吐しゃ物が口から出る「オロオロオロオロ」という音に興奮します。

誰かが苦しんでいる姿や嘔吐したりしているのを見ると興奮するのですが、僕は変な性癖持つ変態ってことで大丈夫でしょうか? エメトフィリアってやつですか?? 嘔吐している時の嘔吐音も好きです(口コミ引用:Yahoo!知恵袋

YouTubeでは嘔吐音の動画がちらほら。エメトフィリアにとって興奮&楽しめるコンテンツとなっています。

実際に身体を使って嘔吐音を楽しむには、当然苦しみも伴うもの。

嘔吐する音のみで興奮するのであれば、動画などで楽しむのがベストです。

 

吐いているところを見られるのが好き

ハードなSM

他人に嘔吐行為を見られると興奮するのもエメトフィリアの特徴です。

例えば他人のセックスを見るのが好きな人は、同時に自分のセックスを見られるも好き。これを嘔吐に変えると他人の嘔吐が好きな心理に位置づけられます。

嘔吐は排泄と同様、もっとも恥ずかしい行為を見られることで羞恥心が興奮に変わるんです。

吐いているところを見られてしまって、恥ずかしさで興奮してしまいました(///∇///)(口コミ引用:Yahoo!知恵袋

さらに見る側も見られる側も合意のもとの嘔吐であれば、嘔吐プレイにも発展させることができます。

 

ゲロ嘔吐プレイに憧れる

複数でのSMプレイ

相手がゲロまみれになったり、自分が嘔吐を浴びるプレイに憧れるエメトフィリア。

これは、エメトフィリアが興奮する3つの心理をすべて満たしたガチのタイプです。

嘔吐プレイしたいなー(口コミ引用:30代女性 接客業)

嘔吐プレイによる興奮をSとMで分けると以下のようになります。

  • M=嘔吐物・行為が好き・嘔吐まみれの自分を見られる被虐感に興奮する
  • S=嘔吐物・行為が好き・相手を嘔吐まみれにした加虐感に興奮する

SMプレイではお互いの信頼関係が絶対であり、嘔吐のような排泄物を使ったプレイは特に慎重になるべき

相手を強制的に吐かせたい、食べさせたいなどの感情はレイプにも似た心理です。

嘔吐プレイのなかには、イラマチオで強制嘔吐プレイをさせるケースがありますが、一歩間違えば喉を傷つける大変危険な行為

強制的にイラマチオを行なった場合は、男性器を咥える側の相手に、行為中の身体的な苦痛だけでなく、顎関節症や口内炎などの病気を引き起こすことがある。(引用:Wikipedia

嘔吐プレイの相手は簡単には見つからないので、ゲロプレイを扱っている風俗店で性癖を消化するのが現実的です。

アブノーマル専門の風俗であれば嘔吐プレイがしたい重度のエメトフィリアを満足させてくれるはずですよ!

全国のSM店情報「SMスナイパー」

 

嘔吐するのがやめられない

嘔吐が止まらない

嘔吐行為が好きなエメトフィリアは、嘔吐への依存度が高くなります。

結果、嘔吐がやめられず摂食障害にも繋がる恐れが。

嘔吐性愛、エメトフィリアについて。摂食障害になる恐れもあるよ(口コミ引用:20代女性 事務職)

嘔吐は異物や毒物を吐き出す一種の防御反応で、身体への負担がかかります。

まして指をつっこんだり、無理やり大量に食べたりして嘔吐を繰り返すと、内臓だけでなく脳にも影響が。

嘔吐は身体に悪いと分かっていならもやめられない。

感情を抑えようとすればするほど嘔吐への執着が一層強くなり、やがて吐くために食事をするようになります。

実際、嘔吐行為が好きなエメトフィリアの中には摂食障害に陥るケースがあるんです。 

嘔吐が癖になるのが怖いです。最近過食嘔吐というのも話題になっていて、吐きダコや歯が溶けるなどもたくさん調べました。 なんとかやめたいのですが、趣味となってしまいやめられません……(口コミ引用:Yahoo!知恵袋

精神衛生上でも決して良いとは言えないので、くれぐれも嘔吐行為が常習化しないよう回数を制限してコントロールしましょう。

 

人の嘔吐に興奮する罪悪感で悩む

解決出来ない問題に悩む男性

他人の嘔吐が好きなエメトフィリアは、S的要素の人が多いと前述しました。

しかし、なかには他人の不幸で興奮する罪悪感で悩んでいるS気質がないエメトフィリアも。

いきなりで申し訳ありませんが、友達が吐くという状況の妄想がやめられません。本当にその友達に謝りたいし、引かれても当然だと思っています。 私はどうするべきですか?また、エメトフィリアでこの状態は酷い方ですか、ましな方ですか?(口コミ引用:Yahoo!知恵袋

他人が吐く想像に興奮するのはひとつの性癖であって、否定するものではありません。

まして”妄想”は罪を犯したわけではないのでオナニーレベルと変わらないとも言えます。

最近の動画やAVのジャンルには「ゲロ」カテゴリが存在するようになりました。

他人への嘔吐に罪悪感を持つエメトフィリアは、ぜひ動画などのファンタジーで性癖を消化するのがオススメです。

 

ノソフィリアでもある

ノソフィリア

他人の嘔吐が好きなエメトフィリアは、ノソフィリア(病床性愛)の性癖も持っています。

なぜなら嘔吐と病気は結びつきやすいからです。

最初はノソフィリアだけだったのに、次第に嘔吐への興味が高まりエメトフィリアになってしまったというケースは少なくありません。

ノソフィリア系エメトフィリアの特徴は、体調不良からくる嘔吐に興奮するという点。

私は、エメトフィリアとノソフィリアの融合系です。嘔吐は好きだけど指ツッコミだとそこまで興奮しません。でも体調不良で嘔吐したものだと、非常に興奮して萌えます。逆に、体調不良だけではものたりないです(口コミ引用:50代男性 運送業)

また、自分が興奮したいがためにわざと献身的なフリをして、罹患者を間近で観察するのも特徴です。

病気になって弱ってる人を見たりすると、かわいいなとか言ってずっと看病しようとする彼。そんな彼は、恐らくノソフィリアなんだろう(口コミ引用:20代女性 接客業)

苦しそうにしている人に興奮するなどの加虐的思考があるノソフィリア系エメトフィリア。

嘔吐が見たいがために他人をわざと体調不良にさせる危険性がありますので、欲求がエスカレートしないよう対策が必要です。

 

エメトフィリアは作品で消費すべき

嘔吐は身体に取り込んだ物質を無理やり吐き出す行為。自分で嘔吐するのは健康によくありません。

また、他人へ強制的に吐かせるのも迷惑行為となり、罪悪感にさいなまれることも。

エメトフィリアの性癖を消化するなら、2次元やAVがおすすめです。

ご自分の性癖を否定せず、作品をうまく利用して楽しんでくださいね。

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERテリーウーマン

    某大手出版社で働く傍ら個人的に興味のあるラブグッズ記者としても活動。
    女性目線でカップルで楽しめるちょっとドキドキするアイテムを調査していきます!

FOR YOUあなたにおすすめの記事