【データを基に解説】うなぎが性欲を高めるのは嘘!?印象が定着した5つの理由

公開日:2022/11/16
更新日:2022/11/22

精力食材としてたびたび話題にあがる「うなぎ」。
でも実は、うなぎ自体に精力向上や性欲UPに関する科学的データはありません。
そこで、なぜ精力食材のイメージが定着しているのか調べてみたところ、5つの理由がわかりました。
今回は、うなぎで精力&性欲が高まると言われている理由をご紹介します。

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    ニュース担当

うなぎで精力&性欲が高まるは科学的根拠なし!

うなぎを食べれば精力があがる

成人した大人であれば、誰もが一度は耳にした経験があるフレーズ。

ゆえに、なんとなくうなぎを食べれば性欲が高まるイメージがありますよね。

加齢と共に性欲が衰えたと感じる時や、デートの最後に勝負をかけたい日には、うなぎを食べて少しでもプラスに働けば、、、なんて考えた経験がある方もいるかもしれません。

ちなみに私も「うなぎを食べる=性欲が高まる」と信じて性欲アップのために食べた経験があるうちの一人。

しかしながら、これが本当かどうか気になって調査した結果、あくまで一般的に定着したイメージであり、現代科学や医学で根拠が証明された話ではないようです。

基本的に、本当に効果が認められているものは臨床試験が行われて結果が出ています。

例えば、昔からインドで媚薬として使われてきたフェヌグリーク

フェヌグリークは実際の臨床試験で性欲の向上が報告されています。

2011年にオーストラリアで行われた研究では、60人の男性に対して600mgのフェヌグリークを6週間摂取させた結果、人生の充実度が向上し、性行為に対する気持ちや勃起力も向上したと明らかになりました。[1]

臨床試験は日本だけでなくあらゆる国で行われているため、うなぎに性欲を高める効果があるならばすでに研究が進んでいるはず。

しかし、これまでうなぎを使った実験・研究データは存在していませんでした

そのため「うなぎを食べれば性欲が高まる」という話は科学根拠がなく確実性に欠けます。

どれだけ一般的なイメージが性欲に向いていたとしても、あくまで噂の域なのです。

ただし、火のないところに煙は立ちません。

これだけ性欲が高まるイメージがあるのだから、なにかしらの理由があるはずです。

科学的根拠のないうなぎが、なぜこんなにも性欲アップ食材として有名になったのでしょうか。

 

なぜうなぎで精力&性欲が高まると言われているのか?5つの理由

早速、うなぎで精力&性欲UPが叶うと噂される理由について調査してみました!

よくよく調べてみると5つの理由が見つかったので、わかりやすく解説していきたいと思います。

中には「性欲アップに繋がる」といえる根拠も見つかったので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

 

理由1.昔は「精をつける」貴重な栄養源だった

うなぎが一般的に食べられるようになったのは江戸時代元禄頃。

現在食べられている「うなぎのかば焼き」も同時期に完成しており、それまでは1匹丸々串に刺して焼く、味噌で味付けして食べるなど、現在とは全く異なる調理法だったようです。

うなぎは700年代の風土記や万葉集にも登場しているので、かなり古い時代から重宝されていた食材だったとわかります。

では、なぜこんなにも古い時代からうなぎは食べられてきたのでしょうか。

それは、夏バテが起こる暑い時期に「精のつくオススメの食材」として出回っていたからです。

精をつけるとは「活力、元気を補う」という意味と、「性欲を高める」という意味の両方を併せもちます。

栄養豊富なうなぎは当時の人たちにとって貴重な栄養源だったため、元気を補う食材として好まれていました。

私たちが今でも耳にする言葉で「土用の丑の日」がありますね。

これは各季節の終わりの18日間を指しますが、そもそも土用の丑の日にうなぎを食べる習慣は、江戸時代から始まっています。

言い伝えは諸説ありますが、その一つが「土用の丑の日に”う”のつくものを食べると夏負けしない」とする民間伝承。[2]

他にも「土用の丑の日にうなぎを食べると無病息災」などといった言葉が流行し、今でも精がつく食材として親しまれています。

また、同じ元禄時代には「うなぎは性的機能を高める」といった旨がはっきり書かれている本も!

ただし、あくまでも元禄時代に書かれた本なので科学的な分析に基づいた記述ではなく、民間療法的な意味合いの言葉です。

現在では栄養素も明確になり、調理方法も豊富で美味しく栄養が摂れますが、昔は今より食が発展していません。

ゆえに、美味しくて当時から栄養豊富と謳われるうなぎは注目されやすかったのかも。

もしくは、実際にうなぎを食べて元気になったと実感していたり、うなぎを食べた人が病気になりにくいといった姿を目の当たりにしたのかもしれませんね。

こういった理由から精がつくイメージが現代まで続き、「うなぎを食べると精力が向上する」説が流れ続けています。

 

理由2.うなぎパイのキャッチフレーズによる勘違い

静岡県浜松市の銘菓「うなぎパイ」は、全国的に広く知られる焼き菓子の1つ。

実際に食べた経験がある方もいますよね!

バターが香るサクサクのパイと、甘くて香ばしい風味がたまりません。

名前だけ聞くと実際にうなぎを焼いたパイをイメージし、作業工程の中でうなぎが使われているのだろうと思いますよね?

しかしながらうなぎパイとは、「うなぎエキス」を練りこんだパイ生地のクッキー。

たしかにうなぎエキスは入っていますが、想像していたうなぎパイとはちょっと違ったのではないでしょうか?

そしてそんなうなぎパイのキャッチフレーズは「夜のお菓子

「うなぎ×夜」と聞くと、大人は性的な意味ととってしまいがちです。

「やっぱりうなぎには性欲UP効果があるんだ!うなぎパイでもそれが叶うのか!」

と、何人の大人が思ったでしょうか。

しかし、実際このフレーズをつけた春華堂の2代目社長の意図としては、夜の家族団らんのおともに食べてほしいとの気持ちを込めたようです。

うなぎパイが作られた当時、日本は高度経済成長期真っ只中。

世の中では共働きの家庭が増え、平日に家族が顔を合わせたり会話をしたりする時間すら減っていった時代背景がありました。

そんな時、家族が集まる夜の時間帯に、うなぎパイを食べながら少しでも家族団欒の時間を過ごしてほしいという意図で「夜のお菓子」のキャッチフレーズがつけられています。

ここまで聞くと納得できますが、今は当時と時代も変わったため、キャッチフレーズだけが一人歩きしてしまったのでしょう。

すでにある「精のつく食材」のイメージと相まって、さらに性的な意味合いととる方が増えたと考えられます。

「夜のお菓子」は心優しい社長がつけた、とても温もりを感じるキャッチフレーズでした。

 

理由3.ビタミンBが豊富で疲労回復効果が高いから

うなぎを使った実験データは存在しませんが、うなぎに含まれる栄養素に精力や性欲向上が期待できるのは確かです

その一つがビタミンB

ビタミンBはタンパク質や糖分の分解等、代謝に必要な栄養素であり、高い疲労回復効果を持つ成分です。

ただし、水溶性ビタミンのため摂取しても尿と一緒に排出されてしまう特徴があります。

ゆえに、毎日欠かさず摂取したい栄養素の一つです。

実はビタミンBには、ビタミンB1やビタミンB6など様々な種類があります。

うなぎに豊富に含まれているのは、ビタミンB2

ビタミンB2は脂質の代謝を促す役割があるため、ダイエットにも最適な栄養素です。

1日の摂取量は1.2mg~1.6mgですが、うなぎの蒲焼串(100g)には0,74mgも含まれています。

つまりうなぎの蒲焼を2串食べれば、1日の推奨摂取量を満たせるんです!

うなぎ自体も脂質を多く含む食材なので、うなぎだけで高い疲労回復効果があると言ってもおかしくありません。

性欲アップ効果がほしいのに疲労回復?と思うかもしれませんが、体が疲れを感じている時に性欲は高まりにくいはずです。

日々の仕事での疲れや、プレッシャーや不安感による精神面の疲れがある時「勃ちが悪い」と感じた経験はないでしょうか?

いざ性行為をしようと思っても、なかなかスイッチが入らなくて勃たない、もしくは中折れしてしまう、、、

それは疲労が関係している場合が多くあります。

年齢を重ねると体の疲れが取れにくくなって、性欲も激減!

疲れによって不摂生や生活習慣の乱れが続くと、男性更年期と診断されてしまう場合もあります。

まさに疲労は負のループを生み出す根元です。

そうならないために、日頃からストレスケアや、疲労を回復させていく意識がとても大切。

疲労回復方法は多々ありますが、うなぎを食べてビタミンB2を摂取するのも対処法の一つといえます。

それに、美味しいものを食べたら心も満たされますよね!

ビタミンB2は納豆や卵、乳製品にも多く含まれているので、うなぎ1串とたまごサラダや朝食で納豆ご飯を食べるなどの食べ合わせで摂取するのも◎

つまり、「うなぎを食べて性欲を高める」ではなく、勃起しやすいコンディションを整えるためにうなぎを食べる、という意識が正解といえます。

 

理由4.テストステロンに必須のビタミンDと亜鉛が豊富だから

テストステロン

うなぎはビタミンB2だけでなく、ビタミンDと亜鉛も豊富に含む食材です。

ビタミンDは骨や歯の発育促進に作用する他、精子の運動能力を高め、テストステロンを増加させる効果があります。

テストステロンとは、男性らしい骨格や筋肉、性欲増強に欠かせないホルモン

しかし、男性特有のホルモンでありながら、加齢とともに分泌量はどんどん減少してしまいます。

性欲の源ともいえるホルモンがなくなれば、若い頃のような溢れる性欲は出てきません。

そこで重要なのがビタミンD。

ビタミンDの継続的摂取でテストステロンが増加したというデータが確認されています。

2011年にオーストリアで行われた実験では、165名の男性を2つのグループに分けて、片方のグループが1年間ビタミンDの継続摂取を実施した結果、ビタミンDを補給したグループのテストステロン量が28nmol/lから53.5nmol/lの1.8倍になったと判明。[3]

また、2012年にアメリカの医療関係者の追跡調査においては、男性約1360名の血中ビタミンD濃度とテストステロン濃度を計測しています。

その結果、ビタミンD濃度がある閾値以下(30-35 ng/ml)ではテストステロン濃度との正の相関関係が見られました。[4]

つまり、体内でビタミンDの濃度が高いほど、テストステロンの濃度も高まると立証されているのです。

さらに亜鉛もテストステロンと深い関わりがあります。

亜鉛はミネラルの一種で体のいたるところに存在していますが、体内で生産できない成分です。

亜鉛を増やすためには体外から摂取しなければならず、意識的に体に取り込まないと亜鉛欠乏症になる可能性もあります。

亜鉛にも疲労回復効果や免疫力UP効果がありますが、テストステロンの増加もそのうちの一つです。

実際に亜鉛を積極的に摂取してテストステロン量が増加した研究データも存在します。

1996年にアメリカの大学(Wayne State University School of Medicine)で行われた実験では、亜鉛が不足している男性に3ヶ月間亜鉛サプリを飲ませた結果、テストステロンの体内分泌量が飛躍的に向上しました。[5]

また、ビタミンDと一緒で、亜鉛とテストステロンに相関関係があるとわかっています。

2011年にアメリカのデューク大学が主導して行なった調査で、亜鉛の摂取量が少ない男性ほどテストステロン量が少ないと判明しました。[6]

テストステロンに作用するビタミンDと亜鉛が豊富に含まれているとなれば、うなぎに性欲向上効果があるという噂が流れるのも納得です。

栄養の分析が始まった時代や、栄養素に詳しい人たちの間から、うなぎの性へのイメージが広まっていったのかもしれません。

 

理由5.オメガ3脂肪酸が健康な精子の材料となるから

うなぎには100gあたり21gの脂質が含まれています

全体の2割が脂質ときくと、かなり高脂質な食材の印象ですよね。

脂質が高い食材は太りやすそうなイメージがあるので、あまり食べない方が良いと考えてしまうかもしれません。

しかしながら、うなぎの脂質は「オメガ3脂肪酸」と言われる多価不飽和脂肪酸。

DHAやEPAなどの、身体の健康に必須な質のいい必須脂肪酸です。

オメガ3には血流を改善する効果があるため、勃起力に影響します。

勃起とはご存知の通り、脳からの興奮が神経を伝って、男性器の海綿体に一気に血液が流れ込んで起こる現象。

したがって、血流が悪いと勃起障害が起こりやすく、性欲の低下に繋がります。

反対に血流が良くなって勢いよく血液が男性器に流れ込むと、勃ちの良さを感じてその感覚が病み付きになる人も!

そのくらい、男性には血流の改善が大切です。

また、質のいい脂質の摂取は質のいい精子の生産に繋がります。

実際、2014年にオーストラリアでは、意図的にオメガ3脂肪酸を不足させる実験を行なったところ、精子の運動率が下がったと報告されました。[7]

つまり、オメガ3脂肪酸の積極的な摂取は、健康的な精子の生産に繋がるといえます。

妊活の一環としてオメガ3脂肪酸の摂取をすすめる書籍もあるほどなので、妊活経験者の中では有名なようです。

同時にコレステロール値や血圧を下げる効果もあるため、生活習慣病が気になる方や、日頃の生活習慣の乱れを気にしている方にもオススメ◎

こういった効果から、「オメガ3脂肪酸を豊富に含んでいるうなぎは精力がつく食材」と言われているのかもしれません。

 

うなぎの栄養による精力・性欲向上効果はあり得なくもないかも?

「うなぎを食べると精力・性欲が高まる」という説には、残念ながら科学的根拠はありませんでした

一方、うなぎが持っている栄養素の中にはビタミンB2やビタミンD、亜鉛等、精力アップや性欲向上が期待でき、研究データもある成分が含まれていたので、一概に嘘とも言い切れません。

むしろ、うなぎを食べて性欲が上がったと実感する可能性は十分にあるでしょう!

もちろん100%ではなく、あくまで栄養素が持つそれぞれの性質によって結果がもたらされます。

したがって、積極的に男性機能を高めたいと考えている人は、食材よりも栄養素レベルで注目するとよいでしょう

それだと難しすぎるしわかりにくいという方は、性欲を司るホルモン「テストステロン」に注目すべき。

テストステロンは量が増えると性欲も高まり、精力的な生活が実現できると言われているので、悩みが性欲だけでなく、気力不足や体力、筋力の衰えを感じている方にもオススメです◎

性欲を高めたい人はもちろん、加齢や気力等の悩みがある男性は、まずはテストステロンを増やす方向に意識を変え、注目してみましょう。

テストステロンを増やすのにもっとも手軽な方法はサプリメントの摂取!

今回の話を聞いて、精力を高める栄養素や成分に興味がわいた人は、ぜひサプリメントでの栄養摂取も考えてみてほしいと思います。

科学的根拠に基づいたおすすめのテストステロンサプリについては、ぜひ以下の記事を参考にしてくださいね。

【ランキング】テストステロンの効果とおすすめサプリ12選

 

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