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【驚愕】なぜ朝立ちしない?仕組みと知らないと危険な理由8個
公開日:2020/01/10
更新日:2022/02/09
若い頃では誰でも毎朝経験する朝立ち。
しかし今でもあなたは朝立ちしていますか?
そういえば、最近経験していないなと感じるかたも多いはず。
朝立ちの仕組みやなくなってしまう理由8個を紹介します。
Contents [目次を開く]
朝立ちの理由とメカニズム
朝立ちは男としての健康の象徴。これは確かにその通り。男としての勃起の強さや性欲などは朝立ちの強さに比例します。
しかしなぜ朝立ちが発生するのか、その仕組みを知っている方はほとんどいません。まずは朝立ちが発生する原因を簡単に説明しましょう。
仕組み1.朝立ちではなく夜立ち
まず朝立ちという言葉は朝にペニスが勃起するから朝立ちと言われています。しかしこの言葉、実は正確には正しい表現ではないのです。
朝立ちの正式名称は夜間陰茎勃起現象、英語ではNPT(nocturnal penile tumescence)。
なぜ朝立ちの正式名称である夜間陰茎勃起現象に夜という文字が入っているのでしょうか。
この理由は朝立ちの正体が夜の睡眠中に勃起したペニスの状態が朝まで続いているから。つまり正式には夜立ちが正しい表現なのです。
仕組み2.テストステロンの分泌
朝立ちの正体が夜立ちであるとしても、なぜ何もしていない夜に勃起するのでしょうか?
実は朝立ちを引き起こす大きな原因の一つが男性ホルモンの一種であるテストステロン。ちなみにテストステロンには以下のような作用が確認されています。
- 筋肉量の増加
- 脂肪燃焼の効率化
- 性的欲求の向上
- 健康的な勃起力の維持
つまりテストステロンとは男性が男らしくいるうえで必要不可欠な男性ホルモンなのです。別名セックスホルモンとして知られています。
そんなテストステロンですが、実は睡眠中の眠りが浅くなるタイミングであるレム睡眠に多く分泌される性質を持っているのです。特にレム睡眠から目が覚める朝方はテストステロン量上昇が顕著になります。
そんなレム睡眠は基本的には睡眠中に3回~5回程度繰り返されます。
眠りについてから1時間ほどたつと、徐々に眠りが浅くなり、レム睡眠へと移行します。その後、またノンレム睡眠に移行して深い眠りに入った後、眠りが浅くなってレム睡眠に移行します。このような約90分の周期が、一晩に3~5回繰り返されます。(引用:エスエス製薬株式会社)
つまり朝型の勃起として理解されている朝立ちですが、人によっては睡眠中に3回~5回程度勃起している可能性があるんです。
仕組み3.脳のリラックス効果
睡眠中にペニスが勃起し易くなるのはテストステロンの分泌が増えるという理由だけではありません。
例えば起きている時間帯でも運動後などはテストステロン量が上昇します。しかしそんな簡単には勃起しませんよね。
アメリカの大手医療メディア「Healthline」によると、睡眠時に勃起しやすくなるのは脳がリラックス状態にあるためとの事[1]。
一方で起きている時はテストステロン量が増えても、勃起を収めるホルモンを分泌するためある程度勃起をコントロール出来るのです。
毎日朝立ちしない理由と原因8個
中学生の頃は誰でも毎日嫌でも痛いほど朝立ちを経験していたはず。
しかし30代、40代になって気づけば朝立ちしない朝もあるはず。中には20代という若い年齢でも朝立ちを感じない方もいるはず。
札幌医科大学名誉教授の熊本悦明先生によれば、朝立ちしないのは男としての衰えであると発表しています[2]。
一体なにが原因で朝立ちしなくなってしまうのでしょうか?朝立ちしなくなってしまう主な9つの原因を解説します。
理由1.血液の循環機能の低下
朝立ちと通常の勃起は基本的なメカニズムは同じ。勃起とは性的な興奮をしたときにペニスに大量の血液が送られる現象です。
その際に血液の通り道となるのが血管。日頃の生活習慣が原因で血管に脂肪や悪玉コレステロール等が蓄積されている場合、当然うまく血液をペニスに運ぶ事は出来ません。
結果的に十分なテストステロンが分泌されているにも関わらず、朝立ちしない、勃起しないといった症状に繋がるのです。
ちなみに血液の循環機能の低下は以下のような症状にも繋がりますよ。
- 高血圧
- 動脈硬化
- ED(勃起障害)
- 心疾患
理由2.テストステロン量の低下
先ほど少し説明しましたが、朝立ちのトリガーになるのが男性ホルモンの一種のテストステロン。このテストステロンが睡眠中に増える事で勃起します。
つまり十分なテストステロンが分泌されないと、朝立ちはおろか通常時の勃起力にも影響します。
ちなみにこのテストステロンというホルモン量が低下すると以下のような症状にもつながります。
- 筋肉量の低下
- ストレス増加やうつ症状の発症率UP
- 活力や精力の減退
- 倦怠感の増加
- 骨密度の低下
泌尿器科医の井手久満先生はテストステロン量が低下は男性更年期障害(LOH症候群)発症の原因になるとコメントをしています[3]。
理由3.40代50代以降の体質変化
20代の頃は毎日朝立ちしていなけど、年齢と共に勃起しない朝を迎える男性は多いはず。
年齢と共に朝立ちしなくなるのは実は珍しいケースではありません。
人間の体とは基本的に年齢と共に衰え始めます。朝立ちに必要なテストステロンの分泌量も年齢と共に大きく減少します。
アメリカのハーバード大学医学部の発表によれば、テストステロンは20歳前後が最も分泌量が高く、40代からは分泌量が大きく低下し始めます[4]。
つまり20代の頃は朝立ちをしていたのに、40代になって朝立ちしないと感じるのは年齢によるホルモン量の変化が大きな原因。
もちろん40代になってもテストステロンで精力が強い男性は山ほどいます。日頃の取り組みでいくらでも対策が可能。
理由4.運動不足
朝立ちがなくなる原因であるテストステロン量低下や血流悪化のきっかけになるのは年齢だけではありません。
あなたのまわりにも40代、50代になっても色々な意味で現役な男性はいるはず。何歳になっても朝立ちする人と、そうでない人を分けるのが運動の存在。
例えば筋肉量を増やすトレーニングにはテストステロンを増やす効果があります。
トルコの大学(Celal Bayar University)がマスターアスリート(中高年の競技者)のテストステロンや成長ホルモン、最大酸素摂取量(VO2MAX)等を調査した結果、平均的な男性よりも全てのスコアが圧倒的に高い事が判明しました[5]。
また、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動には血液の流れを促進する効果があります。
走る歩くという行為は足と心臓で血液を運び合う状態を作り出します。そのため勃起に必要な健康的な血流を維持する効果もあるのです。
理由5.うつ症状やストレス
まだ20代で若いし、運動も定期的にしている。にもかかわらず朝立ちしない。
そんな場合、原因は体ではなく精神面になるかもしれません。
例えばストレスやうつ症状等を抱えている場合、健康的な人よりもコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが多く分泌されます。
労働安全衛生総合研究所によれば、実際に人前でスピーチをさせる等の強いストレス負荷を与える事で、短時間でコルチゾール量が2~3倍程度に増える場合もあるとの事[6]。
睡眠中にテストステロンが分泌される事で勃起する朝立ち。慢性的なストレスが理由でテストステロン量が不足している場合、当然朝立ちを感じなくなってしまうケースもあるんです。
理由6.太り過ぎている
体形が原因で朝立ちしないケースもめずらしくはありません。特に立ちを悪くするのが肥満体形。
実際にオーストラリアの大学(University of Melbourne)の調査では、テストステロン量の低い男性ほど肥満体形の割合が高い事も判明しました[7]。
また肥満体験の男性は日頃から高カロリーで脂質や糖質を豊富に含んだ食生活をしている傾向があります。
こういった不健康な食生活はホルモンバランスを乱すだけではなく、血液の流れを悪化させる働きをします。結果的に上手く血液がペニスに送られず、朝立ちしないという結果になるのです。
肥満体形男性の場合は朝立ちに限らず、普段の勃起力や性欲の強さも健康体形の男性よりも圧倒的に劣っています。
理由7.睡眠不足による疲労
ここ最近急に朝立ちしなくなった。そんな場合は一時的もしくは慢性的な疲労が理由かもしれません。
特に十分な睡眠が取れていない場合、影響が顕著に下半身に現れます。
ちなみに睡眠不足が短期間続くだけでも朝立ちの原因となるテストステロン量を低下させる事もあるのです。
実際に睡眠時間を5時間に制限した生活を1週間継続させた実験では、テストステロン量が実験前と比べて15%も低下する事が判明しました[8]。
ちなみに睡眠不足は朝立ちしないだけではなく、ストレスやうつ症状発症率アップや、肉体疲労の蓄積にも繋がります。一日に最低7時間の睡眠を取るようにしましょう。
理由8.過剰過ぎる運動
定期的な運動は男性機能の改善や維持において最も効果的な行為。
しかし行き過ぎたエクササイズは逆効果。運動のし過ぎが朝立ちしない原因になってしまうケースも考えられます。
特に注意すべきが次のような運動
- トライアスロン
- フルマラソン
- サイクリング
- その他過剰な量の運動
トライアスロンやフルマラソンなどは筋トレと違い、長時間に渡り体を酷使する過酷なスポーツ。
よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニックの奥井院長の発表によると、月に200キロ以上(一日に7キロ程度)のジョギングは体に過度の負担がかかるため、性欲の源であるテストステロン量が低下してしまうとの事[9]。
またサイクリングやトライアスロンなど長時間にわたって自転車に乗る行為も危険。
自転車のサドルが会陰(肛門と睾丸の間部分)を長時間圧迫する事によって、ペニスに送らる血液や酸素をカットしてしまうのです。結果的に朝立ち以前に勃起機能低下に繋がる恐れがあります。
朝立ちがないのはEDの一歩手前
今回は朝立ちの仕組みと朝立ちしない理由や原因について解説してきました。最後に今回の記事をおさらいしましょう。
- 朝立ちとは睡眠時のホルモン分泌によって発生
- 朝立ちしないのは血流とホルモン状態の悪化が原因
- 生活習慣を改善する事で朝立ちは取り戻せる
朝立ちしなくなるのは年齢のせいだけではありません。
身体になんかしらの異常が発生している事が理由で朝立ちしない状態が起きてしまうのです。心身ともに健康な男性であれば毎日朝立ちする事は可能。
朝立ちが無くなったと思ったら、ED(勃起障害)や性欲減退、さらには男性更年期障害の予兆であると捉えて、改善に取り組む事をおすすめします。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。
記者 WRITERHIROSHI
STERON編集部
健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。
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