お酒の飲み過ぎでEDに?思っているよりも危険なアルコール

公開日:2019/02/04
更新日:2022/02/09

過度な飲酒のデメリット

アルコールのせいで一時的に勃ちが悪くなるのは男性であれば誰でも経験がありますね。
しかし一時的な勃起力低下以外にもお酒には意外な危険性があるのです。
EDや早漏、性欲減退に悩んでいる方はチェックしてください。

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    HIROSHI

まだ出会っていない男女が打ち解けるために、お酒は非常に有効な手段です。おしゃれなレストランやバーで軽く飲んでムードを作ってから、夜の営みを迎えるのは自然な流れですね。

性行為に持って行くまでの流れとしては自然ですが、医学的にアルコールを摂取する事により、性機能にデメリットはないのでしょうか?

中高年になるとED(勃起不全)や性欲の減退など、深刻な悩みが増えてきます。

アルコールと性機能の関係性ついては是非とも知っておきたいですね。

 

お酒による男性機能低下のリスク5つ

緊張緩和や良いムード作り、性欲が高まるなど、パートナーとセックスをするのに良いとされているアルコールですが、飲み過ぎは逆効果を招いてしまいます。

お酒の飲み過ぎが性生活に与える主なデメリット5つを紹介します。

 

一時的に勃ちが悪くなる

EDで悩む男性

アメリカのワシントン大学の研究は調査の結果、お酒を飲んでいる男性は、しらふの男性よりも勃起力が低かったと発表しています。お酒を飲み過ぎたときに興奮はしているのに、ペニスが勃起しなくなってしまった経験のある男性は多いのではないでしょうか。

勃起という現象は性的な興奮を感じる事により、脳が下半身に指令を送り、血管を拡張させて血流が増えるため発生します。

しかしアルコールを飲み過ぎてしまうと、中枢神経が麻痺をしてしまうため、性的な興奮をしていても、脳が下半身に上手く指令を送れなくなってしまいます[1]。これが原因で興奮はしているのに、肝心のペニスが勃起しない現象が発生してしまいます。

また、仮にセックスをギリギリ行えるだけの勃起が出来たとしても、通常時よりも勃ちが悪いため、気持ちよさが低下したり、中折れが発生し易くなる可能性があります。

 

継続的なED(勃起不全)の原因に

EDで悩んでいる男性

お酒の飲み過ぎによる一時的な勃起不全は誰にでも経験がありますね。しかし実は定期的に大量のお酒を飲む行為は継続的なED(勃起不全)を引き起こしていしまう可能性があるのです。

インドの専門機関はアルコール依存症の男性100名を対象に性機能に関する調査を行いました。調査の結果、なんと72%もの男性が性機能不全に悩んでいる事が判明しました。性機能不全に悩む男性の中で最も多かった症状が早漏、性欲減退、EDの3つだったそうです[2]

過度のアルコール摂取はEDだけではなく、性機能や精力全般を低下させてしまう恐れもあるので注意しましょう。

 

パートナーとの関係性の悪化

仲の悪いカップル

アメリカの国立アルコール中毒研究所(National Institute on Alcohol Abuse and Alcoholism)の発表によると、過度の飲酒は夫婦間の関係性を悪化させる非常に危険な行為です。アルコール依存症は夫婦間の喧嘩、浮気、家計悪化などを引き起こし、離婚のリスクを高めてしまうと報告をしています。

また約9割の性的暴行や関連事件はアルコールが影響しているとされています。中枢神経を麻痺させて、正常な判断能力が低下していしまう危険性もあるので、適度な飲酒を心掛けましょう。

 

アルコールと相性の良い喫煙は

喫煙

お酒を飲むときにどうしてもついつい手が出てしまうのがタバコです。

実は喫煙は血液の循環機能を低下させる副作用があり、ED発症のリスクを高める大きな原因です。特にヘビースモーカーの男性ほど、勃起機能が低い傾向がありります。

もし勃起力の低下で悩んでいるのであれば、禁煙による改善をおすすめします。

 

性病の発生リスク

病院での診療

アルコールとセックスが交わる事により発生するリスクの一つとして、高い性病感染率が挙げられます。

もちろん飲酒により、性病に対する免疫が低下するわけではありません。しかし避妊具を使用しない、計画性のない性行為の多くは飲酒時に行われています。

アルコールで判断能力が低下している事により、しらふの時には行わないような大胆なアクションを起こしてしまう可能性があるのです。

 

適度なお酒の量とは

適量のお酒を楽しむカップル

アルコールの危険性5つを紹介してきましたが、もちろん適度な飲酒にはメリットもたくさんあります。

しかし適度ほぼ都合の良い言葉はありません。実際に適度な一種の「適度」とはどのくらいの量を指すのでしょうか?

もちろん体質にもよりますが、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)は男性であれば、一日に平均的なアルコール飲料2杯以下、女性であれば1杯までが適量とコメントをしています。それ以上のアルコール飲料を定期的に飲むと、EDや精力低下など以外でも、体の健康を損ねるリスクが上昇していしまいます。

 

まとめ

幸せなカップル

ED(勃起不全)、早漏、性欲減退などは過度な飲酒が原因になる場合があります。またアルコールの飲み過ぎは質の良い睡眠を阻害する効果もあります。睡眠がしっかりと取れない事はさらなる精力低下を招いてしまいます。

もちろん仕事での付き合いもあるので、いきなり禁酒するのは難しいですが、必要のない飲み会には参加を控える、参加しても飲む量を減らすなどを意識してみてはいかがでしょうか。

 

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERHIROSHI

    STERON編集部
    健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
    仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
    過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。

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