アルギニンだけじゃ勃起力は向上しない!?アルギニンの効果と勃起力への影響

2019.02.04

アルギニンに勃起力向上効果がある?

アルギニンが勃起力向上に効果があると言われていることははたして事実なのでしょうか。
アルギニンを含む精力剤は多く存在しますが、勃起力向上効果がないのであれば、もう買わないという方も少なくないでしょう。
そこで今回は、アルギニンと勃起力の関係性を徹底的にお調べしました!

  • 記者 WRITER
    江原 まさと(STERON編集部)

勃起力を向上させたい!と思ったときに、することと言えば何を思い浮かべますか?下半身を鍛えるスクワット運動や禁煙など多くの方法が思いつくでしょう。その中に精力剤を飲むことも必ず上がるはず。しかし、精力剤に含まれている成分をしっかりと調べたことがある人はすくないのでは?

ほとんどの精力剤にはアルギニンと呼ばれる成分が含まれています。このアルギニンには勃起力を高める成分が含まれると言われていますが、本当に効果があるのでしょうか。今回は、アルギニンが本当に勃起力向上に効果があるのかどうかを徹底的に調査しました!

 

アルギニンとはどんな成分?

アルギニンの化学組成式。アルギニンとはなに?

アルギニンはタンパク質を構成する20種類のアミノ酸の1つです。体内で生成できるため、非必須アミノ酸に分類されています。

健康体であれば、外部から摂取しなくとも、身体を維持することは十分に可能ですが、成長期の子供や怪我から回復中の方、EDなど勃起の問題からの回復を目指している方は、積極的に食品やサプリメントから摂取することを推奨されている栄養素です

そんなアルギニンですが、体内での主な仕事はオルニチン回路と呼ばれるプロセスで毒性のあるアンモニアを無毒な尿素に変換することです。この過程で血管拡張効果のある一酸化窒素を生成するため、勃起力の向上や疲労軽減に効果があると言われています。

 

アルギニンの効果は?

体内で欠かすことのできない仕事をしているアルギニンですが、どのような健康効果が期待できるのでしょうか。

 

心臓の健康促進/高血圧の解消

高血圧の解消効果

アルギニンはオルニチン回路で血管拡張効果がある一酸化窒素を生成することはお話ししました。この血管拡張効果によって高血圧の緩和が期待できるでしょう。

血液などの水分の圧力は管の太さと血液量で決まります。ホースの出口を絞ると水が勢いよく出ていく(水圧が高い状態)になるのと同じです。絞っていた出口を緩めると、水の出方も緩やかになることはイメージできるでしょう。つまり、血管を広げてあげることで、同じ量の血液を少ない力で送り出すことができるようにあるために、血圧が下がるのです。

672人の妊婦を対象とした調査では、アルギニンと抗酸化作用のあるビタミン剤を摂取していた妊婦は、プラシーボを摂取していたグループとビタミン剤だけを摂取していたグループに比べ、明らかに血圧が低下したと報告されています[参照]

高血圧は血管を傷つけ、スムーズな血流を阻害します。そのため適切な血圧値に戻すことは勃起力の改善も繋がるのです。

 

免疫力の強化

免疫力の強化

アルギニンには免疫力を強める効果があることもわかっています。医療の現場では、がんの手術後の合併症を防ぐ目的でも活用されているんですよ。

手術には大変な体力を消費します。そのため、術後は免疫力が低下し、しっかりとしたケアをしなければ合併症に悩まされることも少なくありません。そのため、手術前にアルギニンや魚の脂に含まれるEPAなどの栄養を多く含んだドリンクを飲ませるとのこと。このドリンクは免疫栄養と呼ばれており、摂取することで術後の合併症の発症率を35%も低下させられるとのことなので、侮れませんね[参照]

 

運動能力の向上

運動能力の促進

運動前に摂取することで運動のパフォーマンス向上もアルギニンには期待できます。ただし、筋肉を強くするわけではなく、疲れにくくする効果である点に注意が必要です。

つまり、リフトアップや100m走などの瞬発力や一瞬の出力を向上させるわけではなく、マラソンやトライアスロンなど継続的に負荷がかかる運動に向いています[参照]。また、運動後の疲労回復を早める効果も期待できるでしょう。

 

肌の保湿効果

肌の保湿効果 

実はアルギニンは化粧水にも含まれていることがあるんです。これはアルギニンに保湿効果が認められているためです。

乾燥肌でお悩みの場合は、アルギニンが含まれた化粧水の使用を検討してみるのも1つの解決策になるでしょう。

 

成長ホルモンの分泌を促す

成長ホルモンの分泌促進

成長ホルモンは子供の時にだけ必要なホルモンではありません。成人後も非常に重要なホルモンなのです。

幼いときの成長ホルモンの役割は、次の3つです。

  • 骨を伸ばす
  • 筋肉の発達
  • 代謝の促進

つまり、子供時代に十分な成長ホルモンを分泌することができないと、低身長や筋肉の十分な成長ができない可能性があります。

成長期後の成長ホルモンの主な役割は、代謝の促進に変わります。十分な成長ホルモンが分泌されていないと、代謝が発生しないため肌や髪の毛のツヤが失われたり、新陳代謝が十分でないために太りやすい体質になります。

ちなみに、肥満はEDの原因のひとつであるため、勃起力が弱まってきていると感じる人は、基礎代謝量も気をつけるべきポイントでしょう。

 

アルギニンに勃起力を向上させる効果は期待できる?

さて、ここまでアルギニンに期待できる健康効果についてお話ししてきました。様々な健康メリットをもたらすアルギニンですが、性機能に対しても健康効果はあるのでしょうか。

回答としては、条件付きでYESです。アメリカで最も優れた総合病院の1つとして数えられているMayo Clinicではアルギニン単体での勃起力改善効果はあまり期待しない方がいいと伝えています。

 

大切なのは組み合わせ

組み合わせ

MayoClinicからは勃起不全の改善にあまり効果は期待できないと言われているアルギニンですが、他の成分と組み合わせることで効果を発揮することがわかっています。

1つ目がシトルリン。アルギニンと同様に準必須アミノ酸に分類され、オルニチン回路でアルギニンへと変換される成分です。一緒に摂取することで相乗効果をもたらし、単一摂取よりも効率的に一酸化窒素を生成することがわかっています[参照]

アルギニンとシトルリンの精力向上効果や、相乗効果についてはこちらの記事を参考にしてください。

精力アップにアルギニンとシトルリンが注目される理由とは?

 

2つ目がピクノジェノール。地中海沿岸に自生するフランス海岸松の樹皮から取ることができるエキスです。こちらもアルギニンと一緒に摂取することで勃起力の改善に効果があることがわかっています。

ブルガリアの研究所で行われた実験では、アルギニン1.7gとピクノジェノール40mgを一緒に摂取していた勃起不全の患者の92.5%が3ヶ月で回復したとのことです[参照]。ピクノジェノールは樹脂のエキスであることから、食材からは摂取することができません。サプリメントが唯一の摂取方法になります。

このように、アルギニン単体では勃起力を改善する効果が弱いと言われてますが、他の成分と組み合わせて摂取することで相乗効果が発生し、勃起力の改善を期待できます。

 

どれくらいの量をいつ摂取すればいいの?

いつ飲めばいい?

アルギニンの推奨摂取量は2000mgです。ただし、成長期の子供や、手術など大きな怪我をした後、勃起力の改善を目的として摂取する場合は、5000mg程度を目安に摂取すると良いと言われています[参照]

摂取するタイミングは目的によって異なります。例えば、スポーツ時の疲労回復や運動の応力の向上を目的とするのであれば、運動直前に飲むことで効果が最大化されます。一方で、勃起力を向上させるための体質の改善であれば、1日のうちどのタイミングで飲んでも効果は変わりません。もちろん、性行為からの疲労を回復を早めたいのであれば、行為の直前に飲むのが最適でしょう。

一般的には、どのタイミングで飲むかよりも毎日継続して飲み続けることが重要です。また、前述したように勃起力の改善であれば、何と一緒に摂取するかも非常に大切な要素なので、意識してくださいね。

 

摂取しすぎて副作用は?

アルギニンに副作用はある?

アルギニンは自然由来の成分であり、体内でも生成される成分のため、安全な栄養素であると言えるでしょう。

過剰摂取による副作用はありますが、腹痛や胃もたれなど軽度なものです。ただし、心臓や血管の病気をお持ちの方は注意してください。

血管の拡張効果により急激に血圧し、低血圧症になる可能性があります。持病をお持ちの方はアルギニンを摂取する前に、医師に相談してください。

 

まとめ:他の成分との組み合わせが重要

いかがでしたでしょうか。今回はアルギニンと勃起力の関係性をお話しさせていただきました。アルギニンだけでは、勃起力の改善は期待しない方がいいでしょう。しかしながら、シトルリンやピクノジェノールなどと一緒に摂取することで、力強い勃起を取り戻せる可能性が高くなります。

ペニスは非常に繊細な器官です。アルギニンなどの有効成分を摂取するだけでは改善しない可能性もあります。重要なのは、運動不足の解消やストレスマネージメント、十分な睡眠など、総合的な身体のケアも並行して行うことですよ。

STERONでは身体のトータルケアの方法もご紹介しています。ぜひそちらも参考にしてくださいね、夜の生活は男性のQoLに非常に重要な項目です。より良い性生活をお送りできることを祈っております。

 

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITER江原 まさと(STERON編集部)

    STEORN編集部
    「性をロジカルに」をモットーに記事を執筆。これまで感覚的に語られてきた”性”というテーマを学術的・科学的根拠に基づいて伝えていきたい。ティーコンシェルジュの知識を活かし、健康問題の解決に向けたハーブティーのブレンドもこなす。

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