血液型によってED発症率が4倍も増加する?血液型と勃起の関係性

公開日:2019/09/29
更新日:2022/02/09

血液型一覧

トルコの大学の研究によると血液型とEDの発生確率には密接な関わりがある事が判明しました。
A型が多いとされている日本人ですが、勃起不全への影響はどうなのでしょうか?
血液型とEDの関係性についての海外の調査を紹介します。

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    HIROSHI

日本人男性の1,800万人が抱えている深刻な課題が「ED(勃起不全)」です。

勃起力低下の主な原因は血液の循環機能によるものです。勃起とは脳が性的な刺激を感じたときに、体に指令を出して、下半身に血液を送る事により発生する現象です。血液の循環機能が生活習慣や加齢によって、低下する事により、EDを引き起こすとされています。

そんなEDの原因に関してトルコの研究チームが新しい発見をしました。血液型がEDの発症確率に大きな影響を与えるというものです。

今回血液型とED発症の確立について調査をしたのはトルコの大学(Ordu University)です。

血液と性機能には密接な関係性があり、実際に医学部の専門家達が350人の男性を対象に大がかりな調査を行っただけでに、無視できない内容です。

 

EDの危険性が高い血液型は

血液型の種類

研究チームはEDの発生確率と血液型の関係性を調査するために、350名の男性をED患者のグループ(111名)とEDではない男性グループ(239名)の2つに分けて、血液型の調査を行いました。

血液型以外の要素(年齢、体重、喫煙など)は2つのグループ間で大きな差が発生しないように実験対象者の選定をおこなったようです。

この350名の男性の血液型を調査したところ、血液型がO型の男性は他の血液型の男性よりも圧倒的にED患者の割合が少ない事が判明しました。

AB型の男性は全血液型の中で、ED患者の割合が最も高く、O型男性の約5倍も発症確率が高い事がわかりました。またA型やB型の男性もAB型程ではないですが、O型男性に比べると約4倍もED発症の確立が高い事が判明しました[1]

血液型別のED発症確率(研究結果)

  • A型:O型男性の3.9倍
  • B型:O型男性の3.7倍
  • AB型:O型男性の4.7倍
  • O型:最も発症率が低い

 

EDと血液型の関係性

EDと血液の関係性

AB型がED発症率が最も高く、O型が最も低い結果となりましたが、一体何が原因でこのような結果が出たのでしょうか。

イタリアの研究チームによると、AB型、A型及びB型の男性はO型の男性よりも、血中に接着分子(Adhesion molecule)と呼ばれる物質が多く存在していると発表しています[2]

血中の接着分子が動脈内の血管壁に付着し、蓄積されると血流の妨げになる場合があります。血流が妨げられると、性的な興奮を受けても、下半身に血液が十分に送られず、結果的に勃起もしくは勃起状態の維持が困難になってしまうのです。

簡単にまとめるとA型、AB型、B型の男性はO型の男性よりも、血液の循環機能が低下しやすい傾向にあるという事です。

ペニスの血管は心臓の冠動脈や脳の血管よりも、細く、繊細なため、血液の循環機能が低下すると、まっさきにEDとして体に現れるのです[3]

また、血中に接着分子の多いAB型は他の血液型よりも、動脈に関するトラブル(心疾患、動脈硬化、ハイコレステロールなど)が発生しやすいとされています[2]

 

血液型にのせいにしてはいけない

健康的な生活習慣

しかし「自分はO型だから大丈夫」、「AB型だからしかたない」と考えるのはおすすめしません。

血液型以上に勃起機能に大きな影響を及ぼすのは日頃の生活習慣です。

血液型に関係なく日頃からカロリーが高く、脂肪分の多い食事ばかりを食べていれば、血管内に悪玉コレステロールが蓄積され、勃起機能低下の大きな原因になります。また、運動不足は血液の循環機能を低下させてしまい、EDはもちろんのこと、動脈硬化などさらに深刻な病気の発生リスクを高めてしまいます。

逆に日ごろから健康的な食生活を意識しており、定期的に運動をしている男性は血流も正常で、男性ホルモンの量を豊富な傾向が高いため、勃起機能にも異常がなく、精力が強いとされています。

今回は血液型とEDの関係性について解説をしました。

しかしこの調査はたった350名の男性を対象に行った一実験です。あくまで血液型とED発症率になんらかの関係性があるのではないか?という疑問を問いかけた調査にすぎません。

血液型のせいにするのではなく、日ごろから健康的な生活を送り、精力の強い体質を維持するようにしましょう。

 

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  • 記者 WRITERHIROSHI

    STERON編集部
    健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
    仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
    過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。

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