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日本でも人気のCBDは安全?可能性のある副作用6選

公開日:2020/09/09

CBDの副作用

近年日本でも健康食品としての利用が許可されたCBD(カンナビジオール)。
健康に気を使うアスリートも御用達しのアイテムですが本当に安全なのでしょうか?
今回は専門機関による臨床試験にて確認されたCBDの副作用を調査してみました。

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    HIROKI

そもそもCBDとは?違法性はないの?

最近良く耳にする「CBD(カンナビジオール)」。

今後の利用を検討している方も、既にCBDにハマっている方も、一番気になるのは副作用や注意点など安全面ではないでしょうか?

まずは副作用を紹介する前に、そもそもCBDとはそもそも何なのか?

合法的に利用できる成分なのか?

などなどCBDの概要を説明します。

 

WHOが安全性や有効性を認めた成分

WHO

まず副作用など以前に、ネット等で販売されているCBDなどは、日本で合法的に使用できる商品なのか?という点について。

結論を言ってしまうと「日本で合法的に使用が出来る」成分です。

最近では私が行きつけの美容院等でも関節痛緩和などの目的でCBDオイルが販売されておりました。

ちなみに日本の厚生労働省はCBDの販売や利用について次のように説明をしています。

(1)大麻取締法における「大麻」とは
・大麻とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいいます。
・ただし、大麻草の成熟した茎及びその茎から作られる繊維等の製品(樹脂を除きます。)と、大麻草の種子及びその製品は規制対象から除かれます。(引用:厚生労働省

つまり日本で違法とされる大麻とは大麻草全てではなく、成熟した茎や種子以外の部分という事なのです。

実際に世界保健機構(WHO)が2017年に発表した、事前審査報告書では、CBDの利用について次のように発表しています。

CBD は、良好な安全なプロフィールをもち、一般的に良好な忍容性(許容性)がある。(引用:世界保健機構

つまり規制対象となる物質を含まないCBDは日本国内では大麻取締法の対象外であり、健康食品としての販売が許可されている成分である事は事実なのです。

 

マリファナとは成分面においても別物

日本での販売や利用が許可されているからといっても、元は大麻と同じ麻系の植物。

CBDの化学式

そう聞くと少し不安に感じますよね。

薬物規制の対象となる大麻(マリファナ)と健康食品として販売されているCBD(カンナビジオール)の一番の違いは、含まれている成分。

規制対象となっている大麻でハイになる、キマるなど精神状態を高揚させる成分はHTC(tetrahydrocannabinol )と呼ばれる成分です。

一方で日本で健康食品として販売されているCBD(Cannabidiol)には、HTCが含まれていません

つまりCBDを利用しても、ハイになったり、キマるなどの効果は一切ないのです。

アメリカのハーバード大学医学部(Harvard Medical School)は、CBDに以下のような効果が期待出来ると発表しています[参照]

  • 不安やストレスの緩和
  • 不眠症の緩和
  • 慢性的な痛みや感染症の緩和
  • 治療困難な神経障害性疼痛

CBDという言葉だけが先走って、本来の効果や利用目的を理解していないユーザーが増えつつあることも事実なのです。

 

健康に気を使うアスリートの御用達し

CBDが一般的に普及した理由の一つにアスリートの影響があります。

スポーツとCBDのコラボレーション

https://www.instagram.com/p/CCeQVW1sOdL/

アスリートの中でも特に積極的にCBDを利用しているのがUFCファイター(総合格闘家)です。

総合格闘技(特にUFCなど)とは細かい体重制限に、世界でもトップレベルに厳しいドーピング検査であるUSADAをクリアする必要があります。

実際に日本人の総合格闘家である田中路教選手がアメリカの格闘技団体のUFC参戦時に、花粉症予防の漢方薬を飲んでドーピング検査に違反してしまったのは業界では有名な話です[1]

格闘技をする男性

つまり我々一般人が使用するサプリメントや薬でさえ、ドーピング違反となるものがたくさん存在するほど、ドーピング検査とは厳しいのです。

そんな中で、CBDもしくは、HTC保有率が0.3%以下の麻抽出物は精神活性作用のリスクもない事から、WADA(世界ドーピング防止機構)の使用禁止薬物リストに含まれていないのです[2]

パフォーマンスにこだわるアスリートが合法的に使用する食品として、アメリカでは一気に人気が拡大したんです。

ちなみに、アメリカの総合格闘家は以下のような目的でCBDを使用しています。

  • 筋力トレーニングによる疲労の回復促進
  • 睡眠の質向上による疲労回復促進
  • ケガの痛みの緩和
  • 打撃による脳ダメージの緩和

筋力を付けるというよりは疲労やケガの回復や緩和がCBDの利用の主な目的のようですね[3]

 

CBDの種類(摂取方法)は主に5種類

CBDに副作用が存在するのか否か。

そんな質問に対する答えを出すうえで、知っておくべき事が、摂取方法によって副作用のリスクも異なるという事。

CBDの種類

CBDの種類(摂取方法)は主に次の5種類です。

  • オイル(多目的タイプ)
  • クリーム(塗るタイプ)
  • カプセル(サプリメント)
  • グミ(おやつタイプ)
  • ベイプ(吸引タイプ)

オイルタイプは、CBDを高濃度にした液体で、スポイト等で直接飲むのが主な摂取方法です。舌は毛細血管が集中しており、成分を比較的早く吸収できる部位と言われています。

クリームタイプは、体に直接塗り、関節痛や筋肉の炎症等の緩和目的に適しています。

カプセルタイプは発作障害や、消化器系の改善目的で服用するのが一般的。

近年特に人気を博しているのがお菓子感覚で食べられるグミタイプのCBD。非常に美味しいく食べられて、コンパクトで持ち運びにも便利です。

日本で最も一般的かつ人気なのがベイプ(吸うタイプ)ですね。CBDを直接肺に入れて、体中の細胞に成分を届けるため、効果の実感が最も早いといわれております。

今回はCBDそのものの副作用のリスクや、上記のような摂取方法によって異なる注意点等を総合的に解説していきます。

 

CBD使用による副作用のリスク

さて、日本でも基本的に健康食品としての販売や利用が許可されているCBDですが、本当に100%安全なのでしょうか?

ここからは実際に専門期間による臨床試験や学術的根拠に基づき、CBDの副作用や注意点など安全面に関する事を解説していきます。

 

1.腎臓への影響

CBDに関わらずサプリメント等で特定の成分を過剰に摂取する事で負担がかかりやすいのが腎臓です。

腎臓

CBDにおいても同様の事が言えるでしょう。

アメリカの大学(University of Arkansas)が、8週間の実験期間中に動物(ネズミ)に大量のCBDを摂取させ続けた結果、肝臓にダメージを与えている事が確認されました[4]

ただし、この実験で動物に摂取させたCBDの量は人間のサイズに相当させると、200mgとかなりの量である事から、必ずしもCBDに副作用があるわけではないと結論付けられています。

また、人間を対象とした実験では、腎臓に関する副作用は今のところ確認されていないようです。

 

2.疲労感や下痢、食欲不振など

2015年にアメリカの専門機関(American Academy for Neurology)が、137名の子供と若者に3カ月間CBDを摂取させた結果を発表しました[参照]

下痢をする男性

この実験の被験者が感じた副作用の中で、最も多かったのが疲労感でした。

続いて多かったのが下痢、その次は食欲の低下という結果となりました。

261名の子供(平均年齢11歳)を対象に3か月間CBDを摂取させた別の実験でも、被験者の10%が副作用を実感した事が判明しました。

この実験の結果も同様に、疲労感や下痢といった症状がCBDの主な副作用として報告されています。

ただしいずれの実験でも副作用が重篤でなかった事や、被験者の多くが子供である事から、必ずしも危険というわけではないようです。

 

3.肺や呼吸器への影響

続いてはCBDに限らず、電子タバコやベイプなど全ての吸引系のグッズが対象となる副作用について。

呼吸器

2018年にニューヨークで実施され、発表された研究によれば、E-cigarettes(電子タバコなど)には、ニコチンの有無にかかわらず、肺の機能を乱す副作用がある事が判明しています[5]

また同じく2018年に海外の科学誌(The National Academies of Press)にて発表された実験結果では、ベイプや電子タバコには呼吸器の機能を低下させる副作用のリスクがある事が示唆されました[6]

いずれも被験者の数が少ない事や、そもそも数十年単位での調査を行わない限り、体への影響が詳しく分からないため、信頼性が高い情報とは呼べないとされています。

ただし、通常のタバコ(紙製の物)と比べると、有害物質は少ないというデータは確認されています。

 

4.妊婦や授乳期の女性への影響

性別や年齢問わず幅広く利用されるようになったCBD。アメリカの一斉調査によれば、アメリカ人の14%(約7人に1人)は既にCBDを使用しているとの事。

そんな非常に人気のCBDですが、アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)は、妊娠中の女性や授乳期の女性のCBDの仕様を控えるよう注意喚起をしています[7]

妊娠中の女性

Stanford Health CareのJennifer Conti博士は、CBDは比較的新しいジャンルの製品であり、安全性を担保する程の臨床試験結果が十分にないと説明しています[8]

妊娠中や授乳児のCBDに使用を控えるよう促しているFDAも同様に、CBDに関するリサーチが十分ではないため、CBDが対象となる女性やその子供にどのような副作用を与えるかが分からないとコメントしています。

つまりCBDに危険な副作用があるというよりは、分からない部分が多いため、胎児や授乳が必要な子供を持つ女性に控えるよう注意喚起をしているんですね。

 

5.特定の薬との併用による副作用

CBDに関わらず全ての医薬品や健康食品に該当する注意点の一つが、特定の医薬品との併用です。

医薬品との併用

実際にアメリカ最大の医療メディアである「Healthline」は、普段から薬を常用している場合は、CBDの利用前にかかりつけの医師に相談する事を推奨しています[9]

実際にCBDは肝臓に存在する一部の酵素の働きを阻害する作用が確認されています。この阻害効果が結果的に、同時に摂取する医薬品や成分の代謝を阻害していしまうリスクがあるとの事。

CBDに関わらず普段から常用している薬などがある場合は、必ずかかりつけの医師や薬剤師に相談しましょう。

 

6.海外製CBDのHTC混入の危険性

副作用とは少し異なりますが、海外製のCBDなどにはまれにHTCが混入しているケースが確認されています。

海外製のCBD

冒頭でも説明しましたが、HTC(テトラヒドロカンナビノール)とは日本では取締対象の大麻となる成分であり、幻覚作用もある危険な成分です。

当然HTCが混入しているCBD製品の日本での使用や販売は許可されていません

安全だと思って、知らずの内に使用していたCBDが使用禁止対象の薬物だったという事もありえるのです。

実際に2019年には、日本国内でも有名であったCBDブランド「エリクシノール」から、HTCが検出され一時販売停止になった事件も発生しています[10]

 

結局のところCBDは安全なの?

さて、結局のところ気になるのはCBDに副作用はないの?安全なの?という点ではないでしょうか。

結論か言ってしまうと、100%副作用がないわけではないが、「心配し過ぎる必要はない」というのが答えのような気がしています。

しっかりと検査をされ、日本国内でも販売が許可されているCBDは薬物取締法の対象となるHTC成分は配合されていません。

歴史はまだ浅いものの、WHO(世界保健機構)やFDA(アメリカ食品医薬品局)、さらにアスリートが参考にするWADA(世界ドーピング防止機構)も利用の禁止をしていない成分でもあります。

個人的な見解としては、大麻の元となる植物から抽出されているという事実が独り歩きして、危険だ、摂取するとハイになる、キマるといった誤った情報が錯綜しているように思えています。

実際にCBDとは健康食品としての販売や利用が許可されており、本来の目的は痛みや疲労緩和、ストレス改善、睡眠の質の向上などの目的で使用されている製品なのです。

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERHIROKI

    STERON編集部
    メディカルハーブコーディネーター資格保有者
    漢方や天然の食材の効果、効能に関する専門家として天然由来成分の男性機能への影響を日々調査、研究している。STERON記者として自然療法の知識を活用したメンズヘルスケア関連の記事を執筆、監修している。アメリカに留学した経験があり、海外のヘルスケアにも精通。

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