アルギニンの主な効果10個!勃起力を強くする噂は本当?

公開日:2019/03/31
更新日:2022/02/09

アルギニンの効果

男らしい男性に必須の成分として注目されているアルギニン。
アルギニンには一体どんな効果があるのでしょうか?
サイズアップや勃起力向上などの噂は本当でしょうか?
アルギニン摂取による10個のメリットを紹介します。

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    HIROSHI

アルギニンとはどんな成分?

アミノ酸一覧

アルギニンとは、20種類あるアミノ酸の一種です。アミノ酸は大きく2種類に分けられます。

一つ目は体内で生成する事が出来ないため、食事やサプリで摂取が必要な必須アミノ酸です。二つ目は体内で生成する事が出来る非必須アミノ酸です。

アルギニンは非必須アミノ酸に分類されますが、体内で生成可能な量が非常に少ない事から準必須アミノ酸と呼ばれています。

アルギニンは男女関係なく必要な成分ですが、男性の性機能を改善する効果もあるため、サプリメントで積極的に摂取する男性が多い成分なのです。ED改善を目的とした精力剤やサイズアップ目的のサプリ等の主成分の一種でもあります。

 

アルギニン摂取のメリット10選

さて男性機能の維持改善に重要とされているアルギニンですが、もちろんそれ以外にも様々なメリットがあります。アルギニンを摂取する事によって得られる10個の効果を紹介します。

 

1:血液の循環機能の改善

血流

アルギニンを摂取することで得られる効果のうち、重要なひとつが血管拡張作用です。

アルギニンを摂取する事により、体内で血管拡張作用のある一酸化窒素(NO)を合成します[1]。一酸化窒素により血管が拡張されることで、栄養素と酸素を含んだ良質な血液が全身をより多く流れるようになります。

血管がリラックスして血液の循環が改善される事により、動脈硬化の改善心臓の負担軽減などの効果が期待出来ます。アルギニン摂取量の不足は狭心症などの心臓病の発症率を高める危険性もあります。

 

2:新陳代謝の促進及びデトックス効果  

デトックス

アルギニンには新陳代謝そのものを高める効能に加え、新陳代謝で産出されるアンモニアを排出する効能もあります。

新陳代謝によって産出されるアンモニアは人体にとって不要物のため、排出する必要があります。アルギニンはアンモニアを尿素に分解し体外に排出するオルチニン回路で重要な役割を担っています。

体内のアンモニアはアルギニンに反応して尿素とオルニチンに分解されて初めて体外に排出される準備が整うのです。つまりアルギニンが十分に存在しない場合、余分なアンモニアは体内に残り続けてしまい害になってしまうのです[2]

 

3:健康的なダイエット効果

健康的な男性と肥満男性

アルギニンにはダイエット効果もあるとされています。特に男性にアルギニンが重要とされている理由の一つとして脂肪を減らすだけではなく、筋肉量を増やす効果がある事です。

テキサスの医療機関(テキサスA&M大学)はアルギニンは筋肉の発達に重要なたんぱく質の合成を促進する効果があると発表しています[3]。アルギニンによる血流促進効果は、骨格筋と呼ばれる間接間に存在する骨を動かすための筋肉の発達を促進する効果が確認されています。

 

4:アンチエイジングを促進

アンチエイジングの効果

いつまでも若々しくいたい男性にもアルギニンの積極的な摂取は有効です。

アンチエイジングのキーとなる成分が成長ホルモンです。成長ホルモンは10代の時に多く分泌され、体の成長を促進します[4]。しかし年齢と共に分泌量が低下してしまうため、老化の原因となるのです。

アルギニンを摂取する事で成長ホルモンの分泌が加速し、細胞の回復が促進されるのです。成長ホルモンは主に睡眠時に豊富に分泌されます[5]。そのため睡眠前に夕飯などと一緒にアルギニンを豊富に含む食材やサプリを取るとより高い効果が期待出来ます。

 

5:高血圧の改善

高血圧

アルギニンが血液の循環機能の改善に効果がある事は先ほど解説しました。血液の循環機能を改善するという事は当然高血圧の症状の緩和にもつながる。

高血圧とは血管の収縮や血管内に悪玉コレステロールが蓄積される事により、血液の流れが悪化する事が原因で発生する症状です。アルギニンの一酸化窒素の分泌促進効果によって、血管がリラックスし拡張される事によって、血流が改善されて血圧を下げる効果が期待出来ます[6]

アルギニンの摂取は副作用のリスクが低いとされていますが、既に血圧を下げる薬を服用している場合は、医師に相談のうえアルギニンのサプリを利用するようにしましょう。

 

6:ケガの回復を手助け

健康な状態になる

ここまでは体内の状態改善の話しが多かったアルギニンですが、実はケガの回復を早める効果もあるとされています。

体内でコラーゲンの合成が十分でない場合、ケガの回復に時間がかかると言われています。アルギニン摂取にはプロリンと呼ばれる別のアミノ酸を合成する効果があります。このプロリンと呼ばれるアミノ酸はコラーゲンに多く含まれいている成分で、肌の回復力を高める作用があるのです[7]

またアルギニンの血流改善効果には腫れや痛みの緩和も期待が出来るため、ケガの治療時にも積極的な摂取がおすすめの成分です。

 

7:抜け毛や薄毛の防止

髪の毛に満足する男性

抜け毛や薄毛で悩んでいる男性にもアルギニンは有効です。

アルギニンの主な作用でもある血流促進効果は頭皮にも影響します。頭皮の血流が改善される事によって酸素や栄養素を効率的に運ぶ事が可能になるため、発毛が促進されるのです[8]

この血流の促進効果を利用した発毛剤が有名な「ミノキシジル」です。ミノキシジルはアルギニンではありませんが、アルギニンと同様に血管を拡張させ、血流を改善する事により髪の毛の発育を促進する成分です。

▼ミニキシジルの効果や副作用はこちらをご覧ください。

ミノキシジルを使うと性欲減退する?主な副作用を解説

 

8:勃起力を高める(ED改善)

EDのコンセプト

中高年男性の深刻な悩みの一つがED(勃起障害)ですね。日本では50代以上の2人に1人が勃起力低下で悩んでいると言われています。

勃起力の低下やEDと呼ばれる症状の主な原因は下半身に十分な血液が送られない事によって発生します。そのためアルギニンによる血流促進作用は勃起力の改善に効果的なのです。

実際にバイアグラ等の医薬品も血管を拡張させて下半身に送られる血液量を増やす目的の薬です。アルギニンは医薬品ではないため、副作用の危険性が低いED治療法として知られています。

特にアルギニンとフランス海岸樹皮エキス(ピクノジェノール)と呼ばれる成分を同時に摂取した実験では3カ月で9割の男性が勃起力の改善を実感する結果となりました[9]

 

9:運動能力を高める

運動をする男性

実はアルギニンは日頃からハードな運動を行うアスリートにもサプリとして愛用されている成分です。運動能力向上だけではなく、疲労回復など、スポーツを行う人には必須の成分です。

2014年に行われた調査では、運動前にアルギニンを摂取したレスラーの運動持続時間が向上した事が確認されています[10]。また、アルギニンには、疲労の原因となるアンモニアの濃度を低下させる効果がある事も判明しています。

 

10:免疫強化による病気の予防

免疫力を強くする

アルギニンが必要なのはアスリートやEDに悩む男性だけではありません。多忙な日々を送る忙しいサラリーマンにも大切な成分です。

アルギニンには体の免疫力を強めて、様々な病気や感染症を予防する効果もあるのです[11]。副作用の危険性が低い事からも毎日継続して飲む事が推奨されています。

 

アルギニンを摂取する方法

アルギニンを摂取する方法は日頃の食事を意識する方法とサプリで効率的に取る方法の2つがあります。

 

その1:日頃の食事から

アルギニンを豊富に含む食材

アルギニンは我々の身近な食材にも含まれています。アルギニンを豊富に含む主な食材を紹介します。

  • 肉類:豚ゼラチン、ビーフジャーキー、鶏胸肉等
  • 魚介類:鰹節、するめ、カズノコ、エビやカニ等
  • 豆類:豆腐、大豆、湯葉、小豆等

意外とコンビニ弁当やファーストフードでは取る事が出来ない食材が多いのです。

▼アルギニンを豊富に含む食材詳細はこちらをご覧ください。

天然の精力剤?アルギニンを豊富に含むおすすめ食材21選

 

その2:サプリを利用する

サプリの天然成分

忙しい男性が最も効率的にアルギニンを摂取する方法がサプリメントの利用です。自分の体質や目的別に必要な分だけ摂取出来ます。また、アルギニンの効果をより高めるためにも同時に摂取する成分の組み合わせは非常に重要です。

 

勃起以外にも様々なメリット

アルギニンはEDを改善し、勃起力を改善するには有効な成分です。ED改善を目的とした医薬品との大きな違いは副作用のリスクです。アルギニンはアミノ酸の一種であるため、様々な臨床実験において副作用の危険性が非常に少ない事が判明しています。

もちろんアルギニン以外にも勃起力を回復させる方法はたくさん存在しますが、下半身の血流改善はED治療には非常に効果的です。

▼勃起力を取り戻す方法についてはこちらをご覧ください。

主なEDの17個の原因を解説!立ちが悪い理由はこれだ

もちろん勃起機能改善以外にも運動能力向上や病気やケガの回復促進などバリバリ働いてたくさん遊ぶ男性には必要不可欠な成分です。歳と共に体の機能は衰えていきますが、アルギニンの摂取を含め、日頃からの取り組みで若々しい体質を維持する事は可能です。

 

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERHIROSHI

    STERON編集部
    健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
    仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
    過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。

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